■三越伊勢丹 <3099> 2,223.5円 (+56円、+2.6%)
三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]が続伸。同社は2日、11月の国内百貨店事業の売上速報を発表した。三越伊勢丹の店舗売上高は前年同月比10.4%増。増収基調を継続し、伸び率は8月(16.7%)以来の高さとなった。堅調な業況を評価した買いが株価を下支えしたようだ。11月は伊勢丹新宿本店の店頭と三越銀座店が2ケタの増収となった。グループ百貨店事業会社を含めた国内百貨店全体では同6.8%増となった。
■邦ガス <9533> 3,895円 (+81円、+2.1%)
東邦ガス <9533> [東証P]が反発。同社は3日、電気自動車(EV)充電インフラ事業を展開するTerra Charge(テラチャージ、東京都港区)に出資したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなった。今後、テラチャージのEV充電インフラを組み合わせたエネルギーソリューションの提供などに向けた協業について両社で検討を進めるとしている。
■ホーチキ <6745> 2,414円 (+41円、+1.7%)
ホーチキ <6745> [東証P]が反発。2日の取引終了後、独自開発した「行動認識AI」をコア技術とするAI警備システム「AI Security asilla」(以下asilla)を展開するアジラ(東京都町田市)と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。ホーチキのセキュリティーシステムとasillaを連携させることで、現在の警備業務や施設管理業務の大幅な効率化を目指すという。また、両社顧客へのセキュリティーソリューションの提案により、互いの営業効率を高め、事業スピードを加速させるとしている。
■松屋 <8237> 892円 (+15円、+1.7%)
松屋 <8237> [東証P]が続伸。同社は2日の取引終了後、11月の売上速報を開示。銀座店の売上高は前年同月比18.9%増となった。伸び率は10月の水準を上回って2ケタの増収基調を継続しており、好感されたようだ。化粧品やラグジュアリーブランドが伸びたほか、防寒衣料へのニーズの高まりから婦人衣料品が大幅な増収となった。免税売上高は同約44%増となり、インバウンド需要の増加も追い風となった。
■レゾナック <4004> 4,123円 (+68円、+1.7%)
レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]が4日ぶり反発。2日の取引終了後、傘下のレゾナックが、AI用など先端半導体の製造に使用する高解像度の感光性フィルムを新たに開発したと発表しており、好材料視された。新開発のフィルムは、先端パッケージの有機インターポーザー(複数のチップを相互接続する中継部材)において、線幅と配線間隔が各1.5マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)という微細な銅回路を形成できるのが特徴としている。
■小林製薬 <4967> 6,000円 (+95円、+1.6%)
小林製薬 <4967> [東証P]が3日ぶり反発。3月に発覚した「紅麹」に関連する健康被害問題で経営が大きく揺さぶられた同社であるが、株式市場においては問題が収束に向かいつつあるとの見方が広がり、割安感の強まった同社株に買い向かう姿勢が11月以降は鮮明となっている。こうしたなかで12月2日には大株主である香港のアクティビスト系ファンドのオアシス・マネジメントから臨時株主総会の招集請求書を受領したと開示した。オアシス側は会社法で定める業務・財産の調査者の選任と、オアシスが推薦する取締役3人の選任を目的としている。アクティビスト側のアクションを受けて、小林製薬の株価はポジティブな反応を示し、紅麹問題発覚後の5月につけた戻り高値にツラ合わせする場面があった。
■リミックス <3825> 384円 (+6円、+1.6%)
リミックスポイント <3825> [東証S]が4日続伸。3日正午ごろに保有する暗号資産の評価損益を発表。11月30日時点でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、アバランチ、ドージコイン、リップルを合わせた時価評価額が42億9004万円、評価益が7億9004万円になったとしており、これを好材料視した買いが入った。なお、暗号資産の評価損益は業績予想には含まれていないとしており、今後業績予想に著しい影響が生じると判断した場合には速やかに開示するという。
■アルフレッサ <2784> 2,222.5円 (+33円、+1.5%)
アルフレッサ ホールディングス <2784> [東証P]が続伸。同社は2日の取引終了後、子会社のアルフレッサがイノバセル(東京都品川区)との間で資本・業務提携を行ったと発表し、材料視されたようだ。便失禁・尿失禁を対象とした再生医療等製品の開発を進めるイノバセルは現在、切迫性便失禁の治療を対象とする「ICEF15」の第3相日欧国際共同治験を進めている。アルフレッサは子会社を通じ、イノバセルの研究開発や、「ICEF15」発売後の日本国内における流通体制の構築を支援する。あわせて子会社のアルフレッサについて、長崎県と佐賀県、熊本県天草地方に事業基盤を持ち、医療用医薬品の卸売りなどを手掛ける宮崎温仙堂商店(長崎県諫早市)を吸収合併することで基本合意したと発表している。
■西部技研 <6223> 1,691円 (+21円、+1.3%)
西部技研 <6223> [東証S]が続伸。2日の取引終了後、韓国子会社が半導体材料製造工場新設プロジェクトのコンストラクション・マネジメント(CM)業務を受注したと発表しており、好材料視された。受注先、受注金額などは非開示で、25年12月期から26年12月期に売り上げ計上を予定しているという。なお、24年12月期業績への影響はないとしている。
■王将フード <9936> 3,050円 (+35円、+1.2%)
王将フードサービス <9936> [東証P]が反発。3日午前に発表した11月度の月次売上高(速報版)で、直営既存店売上高が前年同月比5.0%増の79億5000万円と38ヵ月連続で前年実績を上回り、11月として最高売上高を更新したことが好感された。6月21日に実施した価格改定の効果もあって客単価が同4.5%増と上昇したほか、前月に前年同月比でマイナスに転じた客数が同0.5%増とプラスに転じた。餃子とラーメンの美味しさをアピールする新テレビCMの放映や、各種キャンペーンを効果的に実施してきたことが貢献した。
■三菱食品 <7451> 4,845円 (+55円、+1.2%)
三菱食品 <7451> [東証S]が3日ぶり反発。3日、未利用食品のアップサイクルに取り組むグリーンエース(山形県酒田市)に出資したと発表しており、好材料視された。グリーンエースは、食品の色や香り、栄養成分を保持したまま粉末化する技術を開発しており、規格外や価格調整のために出荷できない野菜、食品加工場で廃棄される根菜類の皮やキャベツの芯、ブロッコリーの茎などを高品質な野菜粉末に加工し、それらを原料としたさまざまな加工食品へアップサイクルすることを実現している。三菱食品では、最終製品の開発・販売を通じてグリーンエースの社会課題解決に向けたアップサイクル事業を支援するとともに、得意先である小売業・外食業の課題解決にも貢献するとしている。
■エクサWiz <4259> 394円 (+4円、+1.0%)
エクサウィザーズ <4259> [東証G]が続伸。2日の取引終了後、保育業界向けAI写真サービス「とりんく」を展開する子会社とりんくの全株式のコドモン(東京都港区)への譲渡が完了し、同時にコドモンと業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表しており、好材料視された。コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」や写真販売サービス「コドモンプリント」の運営などを行う保育ICTの大手。今回の株式譲渡及び業務提携は、「とりんく」の更なる利用者の増加を図るとともに、コドモンが持つデータとエクサWizのAI技術を組み合わせることで保育・子育て分野における新サービスを創出するのが狙いとしている。また、エクサWizは3日、生成AIなどを活用することで機関投資家取材データベースの自動作成や、決算や株主総会向けの想定問答の自動生成を提供する「exaBase IRアシスタント」が、SGホールディングス <9143> [東証P]に採用されたと発表しており、これも好材料視されたようだ。
■多木化 <4025> 3,490円 (+35円、+1.0%)
多木化学 <4025> [東証P]が3日ぶり反発。2日の取引終了後、受託を含む菌体微生物の培養や繊維向け糊抜剤を中心とした酵素剤メーカーの洛東化成工業(滋賀県大津市)の発行済み株数の56.3%を取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の株式取得では、多木化の主要セグメントであるアグリ事業におけるバイオスティミュラント(生物刺激剤)や化学品事業における環境に配慮した水処理薬剤の開発、更に新たな研究開発などでシナジーを発揮することを期待しているという。
※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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