<動意株・27日>(大引け)=LINE、乃村工芸社、フジタコーポなど
乃村工芸社<9716.T>=6連騰。同社は商業施設向け中心にディスプレーを手掛ける。「2025年の大阪万博開催が決定したことで、これに絡む大型受注獲得の公算が大きい」(国内中堅証券)という。万博はパビリオン主体で東京五輪よりもディスプレーの売り上げに貢献しやすいとの見方も株価にポジティブに働いている。足もとの業績も順調に推移。19年2月期経常利益は前期比1.5%増益の85億円を見込むが、広告・販促市場は好調で上振れが有力視されている。
フジタコーポレーション<3370.T>=連日のストップ高。北海道議会が26日開催の特別委員会で、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の誘致を巡り、「苫小牧市を優先候補地とすることが妥当」と明記した「基本的な考え方」の素案を示したことを受けて、苫小牧に本社を置く同社に思惑的な買いが入っているようだ。同社は、北海道を地盤とする飲食・物販のフランチャイジーで、ミスタードーナツ、モスバーガー、ドトールコーヒーショップ、はなまるうどんなどを展開。また、オリジナルブランドとして「かつてん」などを展開している。IR誘致で観光客が増加すれば、同社への恩恵も期待できそうだ。
アルファクス・フード・システム<3814.T>=急反騰し一時ストップ高。同社が26日の取引終了後、19年9月期の単独業績予想について、売上高を23億1300万円から28億円(前期比37.4%増)へ、営業利益を2億8800万円から4億円(同2.7倍)へ、純利益を1億8000万円から2億5400万円(同3.0倍)へ上方修正したことが好感されている。同社は同日付で、日栄インテック(東京都荒川区)と業務提携し、化石燃料コストを完全にゼロにできる蓄熱・電気ボイラー入れ替えを総合コンサルテーションするエネルギーコスト削減事業へ進出すると発表しており、これを考慮した。
SAMURAI&J PARTNERS<4764.T>=急騰。同社は26日の取引終了後、豊田通商<8015.T>グループのネクスティエレクトロニクスから、異なる種類のデータベース間でもリアルタイムにDBの複製を作成するソフトウェア「FC Replicator2」のライセンスを追加受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の受注は、大手自動車メーカー向けの「FC Replicator2」ライセンスと年間保守、システム環境の基本設計および構築作業。受注金額は18年1月期連結売上高(3億8200万円)の約2.6%に該当し、18年11月から19年10月にかけて売り上げ計上される見通しだ。
多木化学<4025.T>=大幅続伸。同社は26日の取引終了後、12月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。なお、効力発生日は19年1月1日。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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