(FRB)のパウエル議長が12月連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入縮小ペース加速の選択肢を協議することが妥当との考えを示したため売りが加速した。ナスダック総合指数も大幅に反落し、幅広い銘柄に売りが広がった米株市場を受け、マザーズ指数は下落して始まったものの、売り一巡後は他指数と同様に買い優勢の展開となった。
前日の後場に米モデルナCEOの発言を受けて一足先に売りが広がっており、5日間で大きく下落していたことから、自律反発狙いの買いが入りやすかった。ただ、プラス圏に浮上できず終日マイナス圏での推移に、本日の下げ幅を埋めることもできなかった。依然として新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」への警戒感が広がる中、パウエル議長の発言が重しとなった。マザーズ指数の日足チャートは、長い下髭を伴う陰線を示現、一定の買いが向かっていたことはテクニカル面でも窺えた。なお、マザーズ指数は6日続落、売買代金は概算で1806.06億円。騰落数は、値上がり169銘柄、値下がり217銘柄、変わらず10銘柄となった。
個別では、FRONTEO<2158>、ビジョナル<4194>、フリー<4478>など時価総額上位銘柄をはじめ多くの銘柄が売り込まれた。下落率上位には前日まで上昇していたアイドマホールディングス<7373>が利食い売り優勢から19%安のストップ安に、直近IPO銘柄のサイエンスアーツ<4412>が17%安となった。値下がり率上位には、アールプランナー<
2983>、メディア総研<9242>などが並んだ。一方、電子帳簿保存法に対応した経費管理ソリューションを提供開始すると発表したビーブレイク<3986>が25%高のストップ高に、日本郵便の配送試行にドローンを提供するACSL<6232>が4%高となった。そのほか、ホープ<6195>、エルテス<3967>、エスユーエス<6554>などが上昇率上位に並んだ。
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