伸び悩んで大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は63.5億円で前年同期の1.8億円からは急拡大する形になっている。従来予想の51億円も大幅に上振れる着地に。業績の変化率は大きいものの、前年上半期は新型コロナの影響が直撃したタイミングでもあり、サプライズは限定的なものにとどまっているもよう。足元の株価はコロナ前を5割程度上回っている水準でもあり、短期的な出尽くし感が先行する状況にも。
INSPEC<6656>:2382円(+340円)
大幅反発。車載フレキシブル基板向けロール to ロール型検査装置の受注を獲得したと前日に発表しており、買い材料視される展開になっている。自動車分野向け検査装置では同社初となるもよう。計画には織り込み済みで業績に与える影響はないとしているが、市場拡大も期待される分野であり、実績獲得による今後の展開に期待が高まっているようだ。ロール to ロール型シームレス露光装置にも期待が向かう形へ。
トーセイ<8923>:1180円(+34円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は92.3億円で前年同期比4.3倍となっている。また、通期予想は従来の87.1億円から110.4億円、前期比71.7%増に上方修正。収益不動産の一部が想定よりも高い利益率で売却出来たことなどもあり、現時点で販売物件の利益率が期初予想を上回って推移しているもよう。また、年間配当金も従来計画の29円から38円に引き上げている。想定以上の収益上振れをポジティブ視する動きに。
ファインデクス<3649>:1244円(+201円)
大幅反発。今後の経営方針「Vision for 2025」を前日に発表している。25年12月期の数値目標として、売上高108億円(前期実績40億円)、経常利益49億円(同6.4億円)を掲げている。また、配当性向は35%を目標としている。今期以降は高い利益成長の継続を想定しており、株価が年初来の安値圏で推移していた中、見直しの動きが一気に高まる状況となっているもよう。
東京産<8070>:668円(+60円)
大幅反発。334万7600株の売出実施、並びに、50万2000株のオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。第2位株主の三菱商事が保有株を売却する。売出価格決定期間は13日から15日まで。一方、売出による需給への影響を緩和する観点から、200万株、10億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。需給懸念の緩和に加えて、一株当たりの株式価値向上につながることで、ポジティブに捉える動きが優勢に。
ポート<7047>:812円(+59円)
年初来高値。チェンジ<3962>と資本業務提携契約を締結すると発表している。第三者割当増資で新株26万9100株(発行済総数の2.3%)を発行し、チェンジに割り当てる。調達資金の約1.99億円は人的リソースの拡充や広告宣伝費、システム開発費用に充てる。地方自治体や中央省庁などの就労支援のオンライン化を中心としたDX事業に加え、大企業や地方企業に対するオンライン集客支援等による採用活動のDX事業などで協業する。
暁飯島<1997>:1605円(+55円)
年初来高値。21年8月期の営業利益を従来予想の6.10億円から9.00億円(前期実績10.35億円)に上方修正している。原価管理の徹底などで工事利益率が前回予想を上回る見込みとなったため。第3四半期累計(20年9月-21年5月)の営業利益は前年同期比0.8%減の8.92億円で着地した。設備事業が落ち込んだ一方、太陽光発電事業は堅調に推移した。修正後の通期予想に対する進捗率は99.1%に達している。
ナ・デックス<7435>:750円(+34円)
大幅に4日ぶり反発。24年4月期の営業利益目標を16億円(21年4月期実績は6.27億円)とする中期経営計画を発表している。コンセプトとしてトータルソリューションプロバイダーへの変革、グループの総合力の結集と発信力の強化、ニュービジネスの創出による新領域の開拓などを掲げた。また、配当政策として1株当たり年10円の配当を堅持しつつ、配当性向を30%以上とすることを基本的な方針に定めた。 <ST>
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