が予想ほど上昇しなかったことが安心感につながり、ハイテク株主導で買い戻しの動きとなった。NY連銀のウィリアムズ総裁が短期的に政策修正の必要がないと、利下げに慎重姿勢を繰り返すと、金利先高観が再燃し相場の重荷となり、NYダウは小幅ながら下落となった。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の39635円。円相場は1ドル153円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。米国市場ではPPIが予想ほど伸びなかったことが安心感につながった。アップルやエヌビディアなどハイテク株の強い値動きが目立ったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。昨日は日経平均が弱い動きとなった一方で、TOPIXはプラスに転じていた。リバランスの動きも入りやすく、日経平均型優位の展開が見込まれる。
また、日経225先物はナイトセッションで、PPI発表前後に39480円まで買われた直後に39100円まで売られるなど、荒い値動きを見せた。ただし、その後は終盤にかけてショートカバーを交えた強い上昇となり、39700円で終えた。足もとでは25日線での攻防が続いていたが、同線を上回ってきたことで、支持線として意識されてくる展開が期待されそうだ。買い一巡後は週末要因もあってこう着感が強まる可能性はあるものの、25日線での底堅さがみられるようだと、リバウンド狙いの買いが入りやすいだろう。
物色としては米国市場の流れを受けて、東エレクやレーザーテック<6920>のほか、足もとで軟調推移が続いているアドバンテスト<6857>の動向が注目されそうだ。そのほか、こう着感が強まる局面においてはバリュー株にシフトしやすく、商社株などの動向が注目されよう。一方で、金融株については米金融株が軟調だったこともあり、利食いが入りやすいだろう。決算に絡んだところでは、ブックオフGHD
<9278>、PRTIMES<3922>、CVSベイ<2687>、SFP<3198>、松竹<9601>、イートアンド<2882>、乃村工芸<9716>、ニューグランド<9720>、東京エネシス<1945>、テクミラ<3627>などが注目される。
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