<動意株・4日>(大引け)=丸紅、オリックス、メディカルNなど
オリックス<8591.T>=大幅続伸。2日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これが好材料視されている。発行済み株数4.0%に相当する5000万株、または442億円を上限としており、取得期間は11月9日から21年3月31日までで、株主還元の強化及び資本効率の向上のためとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1兆847億3800万円(前年同期比4.5%減)、営業利益1198億3900万円(同25.9%減)、純利益938億4200万円(同41.0%減)だった。生命保険料収入及び運用益や商品及び不動産売上高が増加したものの、サービス収入や有価証券売却・評価損益及び受取配当金、オペレーティング・リース収益が減少した。なお、従来未定としていた21年3月期通期連結業績予想は、純利益について1900億円(前期比37.2%減)を見込み、同じく未定としていた期末配当予想を41円にすると発表した。中間配当35円と合わせて年76円となり、前期実績と同額になる予定だ。
メディカルネット<3645.T>=急伸。この日正午ごろ、ヘルスケアの総合サイト「for health care(フォーヘルスケア)」を刷新しリリースしたと発表しており、これが材料視されている。「フォーヘルスケア」の刷新は、同社が「歯科医療プラットフォームビジネスNo.1」から「口腔周りから始まる健康寿命増進プラットフォームビジネスNo.1」へと次元の異なる成長ステージへの発展を図るのが目的。今後は情報発信だけではなく、患者が自ら予防意識を高め、セルフメディケーションを支援するためのECなどのサービスの展開を目指すとしている。
nms ホールディングス<2162.T>=大幅続伸。同社はきょう午前9時30分頃に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業損益見通しを従来の1億円の赤字から1億4000万円の黒字(前年同期は2億7600万円の黒字)に上方修正した。第2四半期累計の連結売上高見通しは従来通り前年同期比16.1%減の261億円で据え置いたが、HS(ヒューマンソリューション)事業で半導体・電子部品関連など繁忙な業種で人材供給ニーズが続いたほか、EMS(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス)事業で固定費削減による利益の確保に努めたことが利益を押し上げる主な要因だとしている。なお、通期業績予想は従来計画から変更はない。
マクニカ・富士エレホールディングス<3132.T>=一気に年初来高値を更新。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から5220億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を126億円から145億5000万円(同0.7%増)へ、純利益を65億円から86億円(同52.7%増)へ上方修正したことが好感されている。集積回路及び電子デバイスその他事業で、引き続き先端半導体への設備投資、5Gやデータセンター向けの投資が見込まれることに加えて、ネットワーク事業でセキュリティー関連商品やネットワーク関連商品の導入が進むと予想していることが要因。また、クラウドの利活用が進むことで、クラウド関連商品やモバイル関連商品の拡大が見込まれるとしている。
エムケイシステム<3910.T>=急動意。同社は社労士向けや一般企業向け保険申請システムの開発・販売を手掛け、電子申請手続きで強みを有している。同社が2日取引終了後に20年4~9月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の2600万円から7500万円(前年同期比53%減)に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中する格好となった。コロナ禍での販管費削減努力などが利益に反映される見通し。株価は10月7日に1287円の戻り高値を形成後調整局面に移行、10月下旬以降は下げ足を強めていたが、直近は売り一巡から値ごろ感が意識されていた。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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