<動意株・14日>(大引け)=正興電、カンロ、タマホームなど
カンロ<2216.T>=強含む。同社はきょう、米国への輸出開始に向けたマーケティング活動を本格的に開始したと発表しており、同国での積極展開が期待されているようだ。同社は事業戦略のひとつとして「グローバル事業の拡大」を掲げており、今年5月に米現地法人を設立したほか、今夏から「ピュレグミ」を米国に輸出する予定。このほど同国における情報発信やコミュニケーションを強化するため、米向けのピュレグミブランドサイトをリニューアルし、Instagramアカウントを新設したとしている。
タマホーム<1419.T>=大幅高で4日続伸。同社は前週末11日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比17.0%増の2350億円、最終利益予想は同4.1倍の60億円、年間配当予想は同1円増配の196円としており、材料視した買いが入った。住宅事業ではより付加価値の高い商品展開を進め、シェア拡大に努めるほか、非住宅事業での収益性向上も図る。あわせて発表した6月の受注速報は注文住宅が前年同月比9%増、戸建分譲が12%減となった。リフォームを含めた合計では4%増となった。
ETSグループ<253A.T>=マド開け大勢3段上げの様相。6月9日にストップ高人気に買われたのを皮切りに波状的な投資マネーの攻勢が続いている。国内外で引き続きデータセンター新設・増設需要が活発で、それに伴う送電網インフラ構築に向けた期待が株式市場でも高まっている。実際、日本国内でも関西電力<9503.T>はデータセンター建設ラッシュを背景とした電力需要の急増に備え、送電網に1500億円投資する方針が伝わるなど、関連銘柄の商機の高まりが現実買いの動きに反映される段階となってきた。そのなか、送電線工事、建物管理事業などを手掛けるETS・Gは、基礎工事から鉄塔建設、架線構築までワンストップで対応できる強みを生かし、足もとデータセンター関連の案件獲得も好調で関連有力株として急速に頭角を現している。
アドソル日進<3837.T>=5日線踏み台に上昇加速。マドを開けて買われ一時8.3%高の1300円まで駆け上がる場面があった。電力・エネルギー関連分野を中心にシステム開発を手掛けており、企業のデジタライゼーションの動きが加速するなか、DX支援案件の獲得が好調で収益を押し上げている。世界的なデータセンターの建設ラッシュで今後膨大な電力需要が発生することが予想されており、送配電に関するインフラ拡充の必要性が叫ばれている。そうしたなか、同社は同関連の設備投資需要を追い風に成長期待が強い。26年3月期は11%営業増益と2ケタ成長の見通しで4期連続の増益が見込まれているが、来期以降も利益成長トレンドが続く公算が大きいとの見方が支配的だ。
スタジオアタオ<3550.T>=200円近辺のもみ合いを急速に上放れる。自社ブランドのバッグや財布などの商品の企画・販売をeコマースを主軸に展開するが、インバウンド効果なども取り込み業績は急回復トレンドに突入している。前週末11日取引終了後に発表した26年2月期第1四半期(25年3~5月)決算は営業利益が前年同期比66%増の9100万円と急拡大した。これを材料視する形で投資資金が流入している。株価が低位で売り物薄ということもあって、足の速さに着目した追随買いが活発だ。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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