1. 2018年6月期業績
(1) 全社
2018年6月期は、ナレッジインテリジェンス事業ではブロックチェーン導入・運用コンサルテーションが堅調であり、エンタープライズソリューション事業では法人向けの主力製品の売上が堅調に拡大している。また、第4四半期からの新規事業であるフィンテック事業にて大型開発案件を受託した結果、売上高は3,786百万円(前期比57.0%増)と、大幅な増収を達成した。利益面では、子会社における専門性の高い付加価値サービスの提供や開発案件による原価構造の改善をはじめ、業務効率の改善、外注費や広告宣伝費等の適正な運用を継続して進めることで、営業利益は1,216百万円(同624.6%増)、経常利益は1,194百万円(同553.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,071百万円(同766.5%増)とすべてにおいて過去最高益であった2017年6月期を上回った。
(2) 事業別
ナレッジインテリジェンス事業では、マレーシアに設立した子会社OKfinc LTD.によるブロックチェーン導入・運用コンサルテーションならびに「OKWAVE」運営で培ってきたマーケティングサポートによる売上が堅調に推移した。この結果、売上高は675百万円(前期比51.3%増)、セグメント利益は13百万円(前期は28百万円の損失)と増収となり、黒字化を達成した。
エンタープライズソリューション事業では、「OKBIZ.」は、同社開発のAIを活用した最新版の発売などにより、新規受注が堅調に推移し、特に2018年6月期の成長戦略であるパートナービジネスの拡大による間接販売が伸長した。この結果、売上高は1,388百万円(前期比6.0%増)、セグメント利益は745百万円(同9.2%増)と増収増益を達成した。
多言語CRM事業では、訪日外国人客の増加や東京五輪開催決定を追い風に、地方自治体や医療分野、鉄道などの案件が増加し、多言語コンタクトセンターの基幹事業である電話通訳の案件が堅調に伸びている。2018年6月期は一時的な受託案件があったことで、売上高は617百万円(前期比5.8%減)と減少したが、費用の見直しを継続的に実施していることから、セグメント利益は165百万円(同2.8%増)と増加し、減収増益となった。
2018年6月期第4四半期から新規事業として開始したフィンテック事業では、子会社OKfinc LTD.がブロックチェーン・ベースのシステム開発能力や、2年前からブロックチェーン技術開発の取り組みを進めている同社の技術的な知見も評価され、大型案件を受注した。当該案件に対応できる同社の技術力が高く評価され、売上高は1,105百万円、セグメント利益は 1,041百万円となり、業績向上に大きく貢献した。
財務体質は健全
2. 財務状況と経営指標
経営指標を見ると、流動比率は、462.4%(前期末比で49.5ポイント上昇)と一般的に理想とされる200%を大きく超えている。自己資本比率も80.3%(前期末比0.3ポイント上昇)と、こちらも一般的に理想とされる40%を大きく上回っており、業績好調で安全性に関しては非常に高い数値となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)
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