MACD好転で動意期待、業績上方修正で底放れの動き強まるか
【事業内容】
東大発のベンチャー企業で、システム開発のリアルタイムソフトウェア技術に強みを持つ。リアルタイムソリューション製品を核とするビジネスのフィールドは多岐に渡り、モバイル分野(モバイルネットワーク、ワイヤレス、インターネットビジネス)、社会基盤分野、宇宙先端分野などでのリアルタイムソフトウェアの提供を柱としている。社会基盤分野では、高度交通システム、医薬品や医療機器の安全対策システム、GPSを活用した位置情報システム、防衛・放送関連システムなどに至るまで幅広く応用される。
【業績面】
業績面においては8/11に第1Q決算を発表、売上高は0.1%増収、営業利益は27.8%減益であったが、足元10/26に業績予想の上方修正を発表している。上期経常利益を25.6%増の上乗せしたほか、通期も同7.9%増として、特に宇宙先端システム分野の好調を挙げている。一方のモバイルネットワーク分野での落ち込みから売上構成比は宇宙先端システム分野が全体の4割強を占め、次いで社会基盤システムが続き官公庁案件の取り込みも順調とみられる。なお、1Qにおける受注高、受注残高はともに過去最高を記録しており、下期業績にも期待がかかる。
【株価動向】
株価は3/13に安値2255円まで売り込まれた後に5月初旬に急反発、コロナショック以前の水準まで戻りを試したが、前期決算発表と同時に出尽くし売りで調整入りした。8月の上記1Q決算では増収確保も業績回復期待は高まらずに下値もみ合いを続けた。直近では上期・通期の業績上方修正とともに下値2800円台からの反発を見せており、需給面の改善を背景に戻り本格化が期待される。
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