七十七銀行が三菱総合研究所「審査AIサービス」を実務に適用開始

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配信元：PR TIMES

投稿:2025/01/24 18:18

住宅ローン案件の5割をリアルタイムで自動承認

株式会社三菱総合研究所（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：籔田健二、以下 MRI）は、1月27日から株式会社七十七銀行（本社：宮城県仙台市、取締役頭取：小林英文、以下七十七銀行）の住宅ローン審査実務に「審査AIサービス」の提供を開始します。

1. 経緯
MRIと七十七銀行は、2023年1月から、七十七銀行の住宅ローンのうち、七十七信用保証株式会社が取り扱う案件の審査業務を対象に、MRIが提供する「審査AIサービス」の導入に向けた取り組みを進めてきました※1。

2023年10月からはサービスの利用に向けたシステム開発・受入テストを実施し※2、AIモデルの判別精度評価、および審査AIシステムの稼働安定性評価を行ってきました。

AIモデルは安定した判別精度を達成し、審査AIシステムではサービス稼働率100%、平均応答時間1秒以内を記録し、「審査AIサービス」で規定するサービスレベル※3の基準を満たす結果となりました。

十分な稼働安定性が確認できたため、1月27日から本サービスの実務への適用を開始します。これにより50%以上の住宅ローン案件が自動かつリアルタイムで承認と判定される見込みです。

2. 審査AIサービスの概要
MRIが提供する「審査AIサービス」は、従来、人間（審査官）が行っていた審査の諾否判定（融資可否の判断）を学習したAIモデルを搭載した「審査AIシステム」を、金融機関のローン審査システムに連携させることで、審査の自動化を促進し審査業務のDXを支援します。

実現イメージ

三菱総合研究所作成

(1) 特長
１.ローン推進力の強化（審査回答スピードの加速と実行率増・デフォルト率抑制）
- 申し込みを受け付けた各案件に対して、AIモデルによって承認確率を算出し、この値に応じて業務フローを制御。全体の50％～80％程度の案件について人間の審査を介さずに自動かつリアルタイムでの承認回答が可能。スピード回答による顧客の離脱抑制も見込む
- AIモデルは、諾否判定に必要な全ての情報を用いて各金融機関のクレジットポリシーを再現。審査ノウハウを集約したAIにより安定した審査を実現することで、デフォルト率抑制効果も見込む

２.低い導入コストかつ高い保守性
- MRIが提供する「審査AIシステム」と金融機関側のローン審査システムの連携はAPIを利用。ローン審査システム側の開発はインターフェースなどの小規模な改修のみ
- 金融機関ごとに独立した「審査AIシステム」を構築するため、AIモデルのモニタリングやメンテナンスが行いやすく、高い保守性を実現

(2) 導入実績
銀行、保証会社含め複数の金融機関への導入実績※5があり、住宅ローンから無担保証貸ローン、カードローンなど、あらゆるリテールローン商品に対応し、審査業務の効率化、高度化を実現しています。

APIによるシステム間連携