東京株式前引け続報:米景気減速懸念の再燃に円高進行し日本株売られる
現地14日にFRB(米連邦準備制度理事会)が景気見通しを下方修正したことや、6月の米小売売上高が2カ月連続で前月比減となったことから、再び米景気減速懸念が台頭した。FRBは現地14日に、6月22~23日のFOMC(米公開市場委員会)でまとめた米経済見通しを公表、2010年の実質経済成長率を4月の前回予測の3.2~3.7%から3.0~3.5%に下方修正した。米商務省が同日発表した6月の小売売上高は、前月比0.5%減少と5月の前月比1.1%減少に続いて2カ月連続のマイナス。
現地14日の米国市場でNYダウ工業株30種平均は前日比3.70ドル高の10366.72ドルと7日続伸したが、FRBの景気見通し下方修正や6月小売売上高の減少などから、ドル売り・円買いにつながった。FOMCでは追加緩和の可能性が議論されたことも明らかになったことから、金融緩和・金利低下観測から米長期金利が13日の3.12%前後から14日には3.05%前後まで下げ、日米金利差縮小がドル安・円高を推進した。
東京外為市場でもドル売り・円買いの流れが続き、一時88円10銭まで円高が進む場面があり、日経平均株価の下げにつながった。ドル・円は海外市場で88円06銭まで下落しており、円高圧力が強い。一部では88円割れの水準にあるストップロス(損失確定)のドル売り・円買い注文の巻き込みを狙ったドル売り・円買いも出ている模様だ。
ユーロ・円は心配されていたポルトガルの国債入札が好調だったことから、海外市場で113円22銭までユーロ高・円安が進んだが、東京市場ではドル・円の動きにつられ、円高が進行。一時112円06銭までユーロ安・円高が進む場面があり、日本株の足を引っ張った。
午前11時ごろに中国の第2四半期GDP(国内総生産)成長率や6月のCPI(消費者物価指数)、鉱工業生産、小売売上高など重要経済指標の発表を控えており、これらの重要経済指標の中身やそれを受けての中国株の動向を見極めたいとの気分も強い。上海総合指数の軟調スタートのほか、米国同様、中国景気については「ピークアウト接近」説が浮上しており、鉄鋼、建機、海運、総合商社など日本の中国関連株にはマイナス材料となる。
東証1部の売買代金30傑中26銘柄が下落しており、主力株は軒並み安。商いの中心はみずほFG <8411> 。売り買い交錯に前引けでは前日比1円高とプラス圏を維持した。
このほかではソフトバンク <9984.T> や中国出店計画を発表したレナウン <3606.T> 、レナウンが筆頭株主となっているルック <8029.T> の上昇が目立つ程度となっている。このほかりそなHD<8308.T> にファイナンス接近説などが浮上し、下げがきつい。
提供:レーティング情報メルトレ
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