● 2020年6月期の業績見通し
ウイルプラスホールディングス<3538>の2020年6月期の通期予想は、期初予想が据え置かれた。売上高は前期比16.0%増の34,639百万円、営業利益が同24.6%増の1,393百万円、経常利益が同24.2%増の1,384百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同19.4%増の871百万円となる。2019年6月期は投資の期間に当たったため、同15.9%の大幅増収であったが先行投資負担により同11.4%の営業減益となった。2020年6月期はリターンを得る期間となり、増収率よりも大きな増益率が見込まれる。
品目別増収率は、前期で新車が22.1%、中古車が11.2%、業販が5.7%、車輪整備が12.1%、その他が3.5%とすべての品目の成長を見込む。2019年6月期にローンチされたJeep「Wrangler」は、2020年6月期第2四半期にかなりの入荷があり、下期の増収に寄与する。2020年6月期中にニューモデルのローンチが予定されているのは、LAND ROVERの「EVOQUE」、BMWの「X7」と「1シリーズ」、VOLVOの「S60」、PORSCHEの「911」である。
また、2019年6月期に新規出店、事業譲受した店舗が、2020年6月期はフルに寄与する。2019年6月期は第2四半期に新規出店が1店舗、事業譲受が1店舗、第3四半期に新規出店が3店舗、第4四半期に1店舗の事業譲受と、店舗の増加が下期に偏った。2020年6月期は、2019年11月に「MINI博多/MINI NEXT博多」(福岡県福岡市博多区)を最新のCIに準拠してリニューアルオープンした。また、同月に同社グループ初の輸入車中古車専門店「チェッカーモータース アップルーブド宗像」(福岡県宗像市)を新規オープンした。同店舗では、主にJeepのほか、BMWやVOLVOなどのブランドを扱う。
2020年6月期は、第2四半期が期初計画を売上高で7.5%(1,250百万円)、営業利益で13.3%(87百万円)上回ったものの、通期予想が据え置かれた。そのため、下期の会社予想は幾分控え目なものとなった。2019年10月の消費税増税の影響はあらかじめ期初予想に組み込んでいたものの、期初に想定していなかったネガティブな要因として、新型コロナウイルス感染症の拡大がある。これらを勘案して、期初予想が据え置かれた。
2020年6月期第2四半期の通期予想に対する進捗率は、売上高が51.9%、営業利益が53.7%となる。過去4期における第2四半期の売上高進捗率は50%未満であることから、2020年6月期も期初予想では48.3%とされていた。その結果、2020年6月期下期の車輪整備とその他(自動車任意保険など)の売上高計画は、前6ヶ月の水準を下回る予想となる。これら収益性の高いストック型ビジネスは、本来、車輪販売台数の増加に応じて安定的に拡大するため、2020年6月期通期の業績予想は控え目と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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