同社グループの目標とする経営指標における売上総利益の絶対額の持続的な増加については、各事業部が利益率の改善に努め、当初計画数値を大きく上回り、前年実績から2.07億円増加した20.99億円(前期比11.0%増)となり、四期連続で過去最高の数値を達成した。
化学品事業の売上高は前期比11.5%増の228.72億円、セグメント利益は同21.1%増の6.42億円となった。国内外の景気が底堅く推移したことで自動車関連や繊維油剤関連の国内主要得意先からの受注(数量)は堅調となった。また、仕入・販売価格についても、天然油脂相場価格が上昇基調となり、一部の原材料価格が値上がり、販売価格の価格転嫁に努めた。その他、新興国化学品の拡販や円安による輸出原材料の出荷が好調となり、利益率の下支えとなった。
日用品事業の売上高は同6.5%増の7.99億円、セグメント利益は同1.6%減の0.75億円となった。円安や原材料高による仕入れ価格の高騰や、物流費のコストアップ等厳しい事業環境の中、既存商品のリニューアル、新規アイテム商品の開発、販売先の拡充に努めた。そうした中、同事業が取扱う掃除用関連商品や生活日用品(洗浄剤や用途別脱臭剤等)の一部定番商品の売行きは堅調で、忌避剤等の季節性商品や防災グッズ商品の売行きも好調となった。
土木建設資材事業の売上高は同1.2%増の13.41億円、セグメント利益は同1,315.1%増の0.06億円となった。同事業の取扱商品とかかわりの深い地盤改良工事、コンクリート補修補強工事は回復傾向となり、工事に使用される材料・添加剤等の販売は堅調となった。また、環境関連薬剤の販売は、大型プロジェクト(トンネル工事)物件の受注が1年を通じ、継続したことで好調となった。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.2%減の244.64億円、営業利益が同27.5%減の4.05億円、経常利益が同21.5%減の5.94億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.9%減の4.17億円を見込んでいる。
また、2025 年3月期の期末配当金については、1 株当たり 38.00 円を予想していたが、配当方針の変更(普通配当については、累進配当導入)を発表すると同時に、直近の予想から1.00円増配し、1株当たり 39.00 円とすることを発表した。 <ST>
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