<株式トピックス>=SUMCO強烈ストップ高の意味
ところが、市場では、既にこの程度の減額修正は織り込み済みとして悪材料が出尽くしたとの感触や、収益源の300ミリウエハーでは、市況底入れから価格引き上げの動きもあるほか、太陽電池用ウエハーから撤退するなど事業構造改革の進展も期待できることから、収益回復を先取りした買いが集中したようだ。
さらに、野村証券は7日付のリポートで、投資判断「ニュートラル」、目標株価610円を継続した。同証券のリポートでは「需要は従来予想よりやや弱いが、コスト削減は着実に進展している。300ミリウエハーの需要のボトムは見えつつある」としている。
しかし、それにしても強烈なストップ高となった。株価は8月高値の661円を一気に超えた。日足チャートで見ると25日、75日の移動平均線がちょうどゴールデンクロスを示現しており、先高期待感が高まっていたことに加え、東証信用残の倍率は直近で0.93倍と売り長状態となっており、株価が上昇しやすい状況にあったことは確かなようだ。今後は株式需給も株価を判断する上での重要な要素となる。SUMCOのストップ高が、電子部品株全般の反転攻勢の起爆剤となることを期待したい。
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