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※2019年9月20日21時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の2銘柄はこちら!!
■三重交通グループホールディングス<3232>
東海東京調査センターが9月19日に投資判断を「Neutral(中立)→OUTPERFORM(強気)」に、目標株価を540円→660円に引き上げたことが伝わっています。
注目すべきは、先行き不透明な投資環境にある中で、安定的なビジネスモデルの同社株が見直される可能性が高いことです。レポートでは、「同社の収益構造がフロー型からストック型に安定的に変化し、今後の成長投資に耐え得る財務・収益体質が整ってきた」としており、動意付くきっかけとなる可能性があります。
また、これだけではなく、「今後、名古屋駅周辺に保有する不動産の再開発による収益化が進めば、更なる利益水準の向上が見込まれる」とするなど、長期的な成長の種も指摘していることから、バリュー投資家だけでなく、グロース株に投資する向きの買いも集める可能性があります。
■コーセル<6905>
東海東京調査センターが9月20日に投資判断を「Neutral(中立)→OUTPERFORM(強気)」に、目標株価を1,300円→1,500円に引き上げたことが伝わっています。
レポートは、「半導体製造装置関連の投資回復が半導体ファウンドリに続き半導体メモリに着実に広がり、スイッチング電源の需要が年明け以降、緩やかに回復する」という底入れへの期待を掻き立てる内容。EPS(1株当たり純利益)も今期予想の19.6円から来期は56.1円と鋭角的な回復を予想しており、モメンタムの大きさが目立つインパクトの強いレポートとなっています。
今期が大幅減益予想だけに一見、落ちてくるナイフを掴むようなリスクの高い投資ですが、その分、上手く流れに乗れた時のリターンも大きくなりそうだと考えます。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:アナリストが考えたほったらかし投資で1億円儲ける!「トランプ式投資術」
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