エスエルディー、営業利益は前年比40.1%増で着地 アニメ等のIPコンテンツとの期間限定コラボカフェが好調に推移
目次
有村譲氏:株式会社エスエルディー代表取締役社長の有村譲でございます。本日は、2025年2月期第1四半期決算説明をさせていただき、その後、今後の取り組みについてみなさまにお伝えさせていただきます。
その前に、当社の会社概要、事業内容を簡潔にご説明させていただきます。
会社概要
当社の創業は2004年、IPOは2015年となります。前事業年度末においての従業員数は、社員数127名、アルバイト782名の規模の会社でございます。
事業内容
事業としては、大きく2つサービスを提供しております。「kawara CAFE&DINING」を中心に、全国7都市11ブランドを展開しております「飲食サービス」と、他社さまの店舗における開業支援やメニュー開発等の店舗プロデュースを展開する一方、定期的にIPコンテンツを入れ替えし、コンテンツごとに合わせた商品・空間を提供しているコラボレーションカフェを運営している「コンテンツ企画サービス」の2つのサービスを事業の柱としております。
決算サマリー
それでは、2025年2月期第1四半期の決算説明をさせていただきます。まずは、当第1四半期の決算サマリーとなります。
当第1四半期累計期間における業績は、売上高9億4,300万円(前年同期比0.0パーセント減)、営業利益5,100万円(前年同期比40.1パーセント増)となりました。
続いて、サービスセグメント別の業績については、飲食サービスにおける当期間中の累計の売上高は6億6,600万円(前年同期比2.5パーセント減)、コンテンツ企画サービスにおける当期間中の累計の売上高は2億7,700万円(前年同期比6.5パーセント増)となりました。
前事業年度において、不採算店舗を閉鎖したことによる店舗数の減少により、前年同期比の売上高が減少したものの、「『食』×『コンテンツ』」をテーマに掲げ、アニメ、音楽アーティスト、キャラクターなどの優良なコンテンツとの期間限定のコラボレーションカフェを実施したことにより、既存店舗の業績は好調に推移いたしました。
また、運営受託店舗のキャラクターカフェを中心にアジア圏の訪日外国人観光客にご好評をいただき、さらに、当社が培ってきた企画力・空間プロデュース力を評価していただいたことにより、前事業年度において、新たに2件の運営受託を締結したことによって、当第1四半期累計期間において、売上高の拡大を図ることができました。
以上の結果、当第1四半期累計期間においては、株式上場以来の最高益を更新することができました。
損益計算書(P/L)
続いて、損益計算書についてのご説明をさせていただきます。
先ほどもお伝えしておりますが、不採算店舗の閉鎖による店舗数の減少があったものの、期間限定のIPコンテンツとのコラボレーションカフェがお客さまに好評であったこと、運営受託店舗のキャラクターカフェを中心に、円安の影響などによる、インバウンド需要が増えたことにより、売上高を拡大することができました。
また、原材料の高騰の中、サービスクオリティを担保しながら、メニューの改定等による客単価向上を成功させたことにより、計画以上の成果を残せたこと、また、不採算店舗の退店効果や、本部コストの削減により、当第1四半期累計における営業利益は前年同期比40.1パーセント増となりました。
売上高・営業利益の四半期推移
売上高・営業利益の四半期推移については、資料をご確認いただければと思います。
セグメント別状況
続いて、セグメント別の状況については、先ほどのご説明と重複いたしますので、この場では割愛させていただきます。
貸借対照表(B/S)
続きまして、貸借対照表についてのご説明をさせていただきます。
当第1四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末と比較して5,400万円増加し、11億300万円となりました。
流動資産は、前事業年度末と比較して5,500万円増加し、7億3,200万円となりました。これは主に、売掛金が4,900万円増加したこと等によるものであります。固定資産は、前事業年度末と比較して大きな変動はなく、3億6,700万円となりました。 当第1四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末と比較して3,800万円増加し、7億円となりました。
流動負債は、前事業年度末と比較して3,800万円増加し、6億2,400万円となりました。これは主に、その他流動負債が2,300万円減少したものの、未払金が3,300万円、未払費用が1,300万円それぞれ増加したこと等によるものであります。固定負債は、前事業年度末と比較して大きな変動はなく、7,600万円となりました。
当第1四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末と比較して1,600万円増加し、4億200万円となりました。これは主に、その他資本剰余金が3,200万円減少したものの、四半期純利益を4,800万円計上したことによるものであります。
業績予想
続いて、2025年2月期通期の業績予想となります。記載のとおり、売上高36億円、営業利益1億5,100万円、経常利益1億5,100万円、当期純利益1億4,100万円を予想しております。
売上高においては、前期における不採算店舗5店舗の退店による減収を補うため、既存店のさらなる成長及びIPコンテンツを活用する取り組みを加速し、さらに新規の運営受託獲得を進めて増収を目指しております。
また、営業利益においても、既存店の収益改善を進めると共に、グループシナジーを活かして、販管費を抑制することで、事業の収益性を高め、その結果として増益を予想しております。
トピックス
続きまして、当第1四半期のトピックスについてお伝えいたします。
飲食サービスにおいては、既存店において前年度の売上高を越えることができました。主なトピックスとしては、前事業年度より、取り組みを加速している、期間限定でのコラボレーションカフェのイベントを3コンテンツ実施したことにより、トップラインの向上に成功いたしました。その結果、本社費配賦前の店舗営業利益において、前期比改善率0.8パーセントとなりました。
コンテンツ企画サービスにおいては、一定の期間ごとにコンテンツを入れ替える常設のコラボレーションカフェにおいて、前事業年度以上に、多くのコンテンツとの取り組みを加速することができました。
また、既存の運営受託店舗のキャラクターカフェにおいて、円安の追い風もあり、アジア圏の渡航客のご来店が増えたことにより、収益拡大につなげることができました。
プロデュースの領域においては、前事業年度において、2件の運営業務受託契約締結により利益を積み上げることができました。
事業トピックス:期間限定コラボレーションカフェ実施
続いて、各サービスにおいての取り組みについて、少し説明させていただきます。
今期より、新たな取り組みとして、当社が出店している商業施設内のミュージアムと連動したコラボレーションカフェを開催いたしました。施設内のミュージアムにご来場いただいた多くのお客さまに、当社のカフェをご利用いただいたことにより、売上の拡大に成功いたしました。
今後は、当社が出店している施設や近隣の施設と連携した取り組みの企画、提案を加速させ、新しい価値を創出できるように事業を推進してまいります。
事業トピックス:期間限定コラボレーションカフェ実施
また、音楽アーティストとの期間限定のコラボカフェにおいては、ファンの方々に新しい体験価値を提供することにより、高く評価していただきました。
事業トピックス:季節限定メニューの展開
さらに、直営ブランドにおいては、鎌倉で話題の海沿いのキコリ食堂の7周年を記念した限定プランの販売においても、多くのお客さまにご利用いただき大変喜んでいただきました。
引き続き、より多くのお客さまに喜んでいただけるように、全社社員一丸となってがんばってまいります。
今後の取り組み
それでは、最後に、今後の取り組みをお伝えいたします。
飲食サービスにおいては、引き続き、IPコンテンツを活用した取り組みを加速してまいります。飲食サービスの既存店においては、ブランディングを進めると共に、良質の物件があれば、出店も視野にいれ、新たな成長を進めてまいります。
プロデュースの領域においては、既存運営受託元との信頼関係を今以上に築き、新たな取り組みを加速して事業の成長を進めます。
以上、2025年2月期第1四半期の決算概況につき、私からのご説明とさせていただきます。
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