シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価は975円安となり、前日のリバウンド部分を帳消しにした。日経225先物はナイトセッションで1240円安の36710円で終えており、一時36420円まで売られる場面もみられた。一気に200日線まで下げてきたことから、これにサヤ寄せする形で幅広い銘柄に売りが先行する形になりそうだ。
急ピッチの下げに対する売られ過ぎも意識されやすく、200日線水準まで下げてくることから、いったんは押し目を狙う動きが意識されそうである。ただし、米国ではISM製造などの経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)による年内3回の利下げを予想する向きもあり、米長期金利は約半年ぶりに4%を下回ってきた。為替市場では日米金利差縮小による円高傾向が強まっており、日米金利差を狙ったポジションを圧縮する動きが加速することで、先物市場では先回り的な売りの動きも警戒されやすい。
また、決算発表が本格化するなかで積極的な売買は手控えられやすく、売り一巡感が意識されてくる局面においても、短期的な値幅取り狙いにとどまりそうだ。まずは、明確な底打ち感が強まってくる状況を見極めたいところである。物色は決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすく、昨夕発表したところではアストマックス<7162>、キングジム<7962>、新明和工<7224>、ゼリア新薬<4559>、ヒロセ電<6806>、日ハム<2282>、コナミG<9766>、日東紡<3110>、寿スピリッツ<2222>、住友電工<5802>などが注目される。
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