■売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
■シグマクシス、25/3上方修正 営業利益 52.5億円←50.5億円
■前場の注目材料:豊田合成、GaN基板を高品質化、大型育成炉を増設
■売り一巡後の底堅さを見極める相場展開に
30日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが411ドル安、ナスダックは99ポイント安だった。7年債入札の低調な結果や地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて米長期金利が上昇したことが重荷となり、利益確定の売りが広がった。シカゴ日経225先物は大阪比175円安の38315円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで38170円と安値で終えていることもあり、ギャップダウンからのスタートになりそうである。昨日の日経平均株価は長期金利の上昇が嫌気されるなか、終盤にかけて下落幅を広げていた。米長期金利のほか、ドイツでも5月の消費者物価指数(CPI)速報値の結果を受けて金利が上昇するなか、神経質にさせそうだ。
日経平均株価は支持線として意識されている25日線(38423円)を下回ってくることから、持ち高調整の動きが強まりやすいだろう。節目の38000円に接近する流れが意識されそうであり、同水準での底堅さを見極めることになりそうだ。ただし、米国では幅広く売られるなか、エヌビディアが続伸で連日の最高値を更新している。東エレク<8035>、レーザーテック<6920>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株は売りが先行するものの、売り一巡後の底堅さがみられてくるようだと、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。
ボリンジャーバンドでは-1σが37970円辺りに位置しており、これがサポートとなる可能性があるため、38000円に接近するようだと、売り方の買い戻しの動きも入りやすいだろう。物色としては半導体株の押し目狙いのほか、AI関連への短期的な値幅取り狙いの動きになりそうだ。ただし、グロース250指数は安値を更新していることもあり、中小型株への物色については、やや割り切りスタンスになりそうだ。
■シグマクシス、25/3上方修正 営業利益 52.5億円←50.5億円
シグマクシス<6088>は2025年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を50.5億円から52.5億円に上方修正した。第1四半期の受注の積み上がりが順調に推移していることに加えて、取締役の体制変更に伴う販管費が減少する見込みとなった。人件費に対する税額控除等の純利益への影響も見込まれるため、業績予想を修正した。
■前場の注目材料
・1ドル=157.60-70円
・米国のインフレ沈静化期待
・東証による企業価値向上の要請
・豊田合成<7282>GaN基板を高品質化、大型育成炉を増設
・三菱電機<6503>デジタル共通基盤構築、データ新事業創出
・富士フイルム<4901>富士フイルムBI、欧州に資源循環拠点、廃トナーを回収・再生
・日立<6501>米グーグルと、生成AIで戦略提携、人材育成・製品強化
・SWCC<5805>アルミ架空送電線撤退
・レゾナック<4004>丸紅などと、バイオマス原料を活用、エチレン製造で協業
・関西電力<9503>高浜3・4号機、60年運転可能に、20年延長
・いすゞ自<7202>都市型EVバス、国内向け低床フルフラット
・ダイヘン<6622>エネマネ推進、ユニット型パワコン、自家消費型蓄電池を提案
・シンフォニア<6507>自動細胞培養装置、慶大に納入
・グローリー<6457>原田明浩氏、クラウド型POS、海外拡販
・ミスミG<9962>iCADと協業、設計から部品調達シームレスに連携
・ナブテスコ<6268>岐阜薬科大と水素・アンモニア生成研究
・パナHD<6752>冷蔵庫売上高を30年度1.5倍に、小型・高性能製品拡充
・キヤノン<7751>車載・スマホ向けFPD露光装置発売
・日立<6501>日立ハイテク、ロシュとの提携契約延長
・YE DIGITAL<2354>豊田織機と業務提携
・東エレデバ<2760>米社の監視基盤販売、代理店契約
・JFE<5411>副社長、倉敷の大型電炉化「今年度内に投資判断」
・シキボウ<3109>廃棄コットン再利用、バイオプラペレット開発
・東洋紡<3101>再生PET使用50%超、シュリンクラベル用フィルム
・旭化成<3407>竹中克上席執行役員「水素を育成」
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