繊維事業の売上高は前年同期比37.8%増の433億円、営業利益は6.9億円(前年同期は2.7億円の損失)となった。糸は、独自技術による高機能製品が順調に推移し、国内及び海外子会社ともに、増収となった。テキスタイルは、カジュアル向け素材の受注が海外子会社を中心に回復し、また、ユニフォーム向け素材も順調に推移し、増収となった。繊維製品は、カジュアル衣料の受注が増加し、増収となった。また、これまで進めてきた収益改善策も着実に進捗した。
化成品事業の売上高は同17.8%増の449億円、営業利益は同26.4%増の27.3億円となった。軟質ウレタンは、自動車内装材向けでは国内及び中国子会社で半導体不足や、中国のゼロコロナ政策の継続によるサプライチェーンの混乱の影響はあったものの回復傾向で推移し、また、ブラジル子会社の受注が順調で、全体では増収となった。機能樹脂製品は、半導体製造装置向け高機能樹脂加工品が好調に推移し、また自動車向け機能フィルムの受注が回復し、増収となった。住宅用建材は、景観材及び断熱材が順調で増収となった。不織布は、自動車用フィルター向けの受注が回復傾向にあった。
環境メカトロニクス事業の売上高は同6.0%減の158億円、営業利益は同18.6%減の14.8億円となった。エレクトロニクスは、子会社で半導体洗浄装置の大型案件があったが、膜厚計や子会社のFA関連機器などがグローバルサプライチェーンの混乱による部品調達難の影響を受け、基板検査装置なども低調で、減収となった。エンジニアリングは、バイオマス関連設備及びプラント関係の大型案件が少なく、減収となった。バイオメディカルは、撹拌脱泡装置の海外向け販売などが順調で増収となり、また工作機械は、国内及び中国向けが堅調で、増収となった。
食品・サービス事業の売上高は同10.8%増の69億円、営業利益は同100.2%増の3.9億円となった。食品は、内食需要の定着により、成型スープの販売が好調で、増収となった。ホテル関連は、行動制限緩和や観光事業支援策の効果により、増収となった。
不動産事業の売上高は同2.4%減の27億円、営業利益は同7.9%減の19.2億円となった。不動産賃貸は、一部賃貸条件の変更などにより、減収減益となった。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比15.7%増の1,530.00億円、営業利益が同1.7%減の74.00億円、経常利益が同1.0%減の87.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.1%増の60.00億円とする11月10日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。
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