■いったんは押し目狙いのタイミングに
■新東工、24/3上方修正 純利益 64億円←42億円
■前場の注目材料:三菱ケミカルG、半導体精密洗浄事業を拡充、独で5割能力増
■いったんは押し目狙いのタイミングに
26日の日本株市場は、やや売り優勢ながら底堅さが意識される相場展開が見込まれる。25日の米国市場は、NYダウが162ドル安、ナスダックは44ポイント安だった。米アトランタ連銀のボスティック総裁など、一部の米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが年内の利下げペースが一段と遅くなる可能性を示唆したため、利食い優勢の相場展開となった。住宅や製造業関連の指標が予想を下回るなか、長期金利は上昇し終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比20円高の40130円、円相場は1ドル151円30銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39970円と4万円を割り込む場面も見られた。4万円の大台まで調整したことから、いったんは押し目狙いのタイミングになりそうである。米国市場は利食い優勢の展開とはなったものの、エヌビディアなど半導体株の一角が堅調な値動きだったこともあり、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場の下支えとなる可能性もあるだろう。
昨日の日経平均は終盤にかけて下落幅を広げ、安値引けとなった。21日に空けたマド(40003円~40452円)埋めが意識されやすいものの、3月期末の配当権利落ち分が260円ほどと予想されており、これを考慮しても40260円までの調整であれば4万円をキープする形となる。そのため、利食いに押される局面においても、40300円辺りを下回るようなら、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
物色の流れとしては、3月決算期末による配当志向の物色が強まるほか、権利落ち後は配当再投資への思惑が高まりやすいことから、相対的にTOPIX型優位の展開が意識されやすい。ただし、米国ではエヌビディアのほか、マイクロン・テクノロジーが強い動きとなった。東京市場においても半導体株が全般軟調ななか、昨日はアドバンテストの強さが目立っていた。方向感はつかみづらいものの、ハイテク株の一角には押し目狙いの買いが入りやすいだろう。
■新東工、24/3上方修正 純利益 64億円←42億円
新東工<6339>は2024年3月期業績予想の修正を発表。純利益を42億円から64億円に上方修正した。保有する投資有価証券の一部を売却し、投資有価証券売却による特別利益を計上する。
■前場の注目材料
・1ドル=151.40-50円
・シカゴ日経先物は上昇(40130、大阪比+20)
・米原油先物は上昇(81.95、+1.32)
・3月期末前の高配当銘柄人気
・米国のインフレ沈静化観測
・三菱ケミカルG<4188>半導体精密洗浄事業を拡充、独で5割能力増
・日産自<7201>EVコスト30%削減、年間販売台数100万台増
・三洋化成<4471>SAP撤退、特損200億円・構造改革推進
・三菱鉛筆<7976>海外事業拡大、独ラミー買収で相乗効果
・NEC<6701>生成AI活用したマーケ立案技術を開発
・エーザイ<4523>レンビマ特許侵害訴訟でインド製薬企業と和解
・スカパーJSATHD<9412>新設するスカパーアニメに伊藤忠が出資、海外配信など連携
・グローバルセキュ<4417>兼松などと、情報セキュリティー新興向けファンド組成、100億円規模
・紀文食品<2933>マルハニチロと資本業務提携、国内外で拡販
・三菱商事<8058>自動運転新興に出資、地域交通DX推進
・愛三工業<7283>社長・野村得之氏、電池拡大へ人材育成急ぐ
・日立建機<6305>ショベル向け汎用インターフェース構築、自律運転で掘削実証
・オークマ<6103>愛知・江南工場を再開発、工作機械の自動化対応
・大日本印刷<7912>クレカ不正利用検知向上、情報共有サービス、三菱UFJ銀など追加参画
・楽天G<4755>LLM基盤モデル公開、日本語に最適化、70億パラメーター
・KDDI<9433>GITAI USA Inc.と、ロボで基地局アンテナ設置、実証成功
・王子HD<3861>グループのネピア、国内子供用おむつ撤退、大人用は強化
・西松建設<1820>地中連続壁工法向け安定液の品質管理装置、粘度など自動計測
・マイクロ波化学<9227>食品添加物製販社を6月にも解散
・大成建設<1801>地盤掘削形状を3D計測、短時間で正確に
・三菱ケミカルG<4188>成長をけん引する高機能材料、電池材料
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