水産練製品・惣菜事業の売上高は240.99億円(前年同四半期比0.6%増)、セグメント利益(営業利益)は10.40億円(前年同四半期は12億97百万円の利益)となった。売上は、スティックタイプのカニかまを中心に販売数量が伸長し、消費者ニーズを捉えた保存性・利便性に優れた商品も堅調に推移したため、前年同期を上回った。また、おせち商材についても蒲鉾・伊達巻が安定した販売を維持し、農林水産大臣賞を受賞した「京禄」の販売が大幅に伸長したことなどにより、前年同期を上回った。利益は、工場の生産性が向上しているものの、原材料費や労務費等のコストが増加した影響により前年同期を下回った。
きのこ事業の売上高は30.88億円(同0.6%増)、セグメント損失(営業損失)は0.06億円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)0.66億円)となった。天候不順の影響による野菜の生育不良や相場高騰に伴うまいたけを含めたきのこ全体の需要増加により、販売価格が前年を上回ったことが寄与し、きのこの需要が高まる秋季の販売数量の伸び悩みが見られたものの、前年同期を上回った。利益は、原材料や労務費・エネルギー価格等の高騰が続き、包装部門の合理化・省人化によるコスト削減や、生産の効率化を図ったが、上昇するコストを吸収しきれなかった。
その他(運送事業・倉庫事業)の売上高は2.59億円(同13.7%減)、セグメント利益(営業利益)は1.03億円(前年同四半期は0.98億円の利益)となった。運送事業は、自社便事業の拡大に向けた新規顧客の獲得に加え、コスト管理の取組みを強化しましたが、主に輸入青果物の定期便減便ならびに設備投資関連費用の増加により売上・利益ともに前年同期を下回った。倉庫事業は、主に営業面における商談強化が奏功し荷役料収入が伸張したが、寄託者の原料調達方法が当用買いへ変化したことなどにより、在庫水準が低調に推移し、売上は前年同期を下回った。一方、自社倉庫の継続的なマネジメントにより、利益は前年同期を上回った。
2025年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比5.8%増の365.00億円、営業利益は同2.3%増の13.00億円、経常利益は同8.2%増の13.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.3%増の9.60億円とする期初計画を据え置いている。
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