<話題の焦点>=食品の機能性表示変更、一般食品も健康効能表示が可能に
いわゆる、食品の機能性表示に関する話。これまでトクホや栄養機能食品に限られていた健康効能の表示が一般食品でもOKということになった。実際は消費者庁に販売前に届け出するため周知期間のタイムラグがあり、その手の商品が店頭に並ぶのは夏以降とみられる。しかし、これによって食品メーカーにとっては戦略上、強力な追い風となることは間違いない。健康オタクでなくとも、誰もが人間である以上「体にいいこと」には興味があろう。体内に直接取り込む食品は、まさにその原点ともいえる。
逆に言えば、体に有効な成分表示は消費者への強烈なセールスポイントとなり得る。良く耳にするところではリコピンやセサミン、ポリフェノール、ベータカロテンなどがある。どれがどういう効能があるかについては紙幅の関係で説明できないが、みなそれなりにアピールポイントを持っていることは明白だ。例えばリコピンの効用をトマトジュースやケチャップに表示できる。これだけで売れ行きに差が出てくるのが、消費者心理というものだ。
そして機能性が確認されればカテゴリーを問わず「機能性表示食品」が所狭しとお目見えする可能性があるわけで、この市場は意外と懐が深い。
◆機能性表示の変更で恩恵を受ける企業
銘柄<コード> 商品
森永菓<2201.T> チョコレート
グリコ<2206.T> チョコレート
ヤクルト<2267.T> ヨーグルト
明治HD<2269.T> チョコレート、ヨーグルト
雪印メグ<2270.T> ヨーグルト
サントリーBF<2587.T> 健康食品
カゴメ<2811.T> トマトジュース、ケチャップ
ファンケル<4921.T> 健康食品
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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