日経平均株価
始値 33318.07
高値 33324.38(09:00)
安値 33023.04(09:19)
大引け 33231.27(前日比 -200.24 、 -0.60% )
売買高 13億1591万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3211億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、終始リスク回避の売りが優勢に
2.前週末の欧米株高も円高など重荷となり下値模索
3.朝方に400円超下げるもその後は下げ渋る展開に
4.米長期金利の低下で心理改善も、ドル売りを誘発
5.今週は米国で雇用関連の指標多く、手控えムード
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比294ドル高と4日続伸した。FRBによる利上げ局面の終了観測が強まり主力中心の買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、主力株中心に売りに押される展開で日経平均株価は続落。朝方に400円超の下げをみせる場面もあったが、売り一巡後は下げ渋った。
4日の東京市場は、リスク回避ムードの強い地合いとなった。前週末の欧州株市場が文字通りの全面高に買われたほか、米国株市場でも米長期金利の一段の低下を好感してNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇、特にダウは連日の年初来高値更新と好調だった。注目された前週末のパウエルFRB議長の講演はタカ派的な内容ではなく、投資家心理にプラスに働いた形だ。ただ、金利低下を背景に外国為替市場ではドルが売られ、足もと円高傾向を強めたことが、本日の東京市場では自動車やハイテクなど輸出セクター中心に逆風となった。今週は米国で雇用関係の指標が相次ぐことや、週末にはメジャーSQ算出を控え、先物主導で不安定な値動きとなることも予想される。そのため足もとでは積極的な買いが見送られた面もあるようだ。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売られ、トヨタ自動車<7203>も下値を探る展開となった。東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>なども売りに押された。三菱重工業<7011>も安い。ネットプロテクションズホールディングス<7383>の下げが目立つほか、日東紡績<3110>、クミアイ化学工業<4996>、岩谷産業<8088>などが大きく水準を切り下げた。
半面、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>が買い優勢だったほか、川崎汽船<9107>など海運株が物色人気を集めた。TOWA<6315>がしっかり、SCREENホールディングス<7735>も値を上げた。さくらインターネット<3778>は大幅高に買われた。セレス<3696>がストップ高を演じ、ダブル・スコープ<6619>も投資資金の流入が顕著だった。このほか、インフォマート<2492>、マネックスグループ<8698>などが活況高となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はトレンド <4704>、中外薬 <4519>、TDK <6762>、レーザーテク <6920>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、トヨタ <7203>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約62円。
東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)海運業、(2)不動産業、(3)小売業、(4)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)鉱業、(3)銀行業、(4)パルプ・紙、(5)卸売業。
■個別材料株
△モルフォ <3653> [東証G]
デジタル庁の事業に採択。
△大和コン <3816> [東証S]
第1四半期営業益89%増で上半期計画進捗率78%。
△巴川紙 <3878> [東証S]
半導体中小型株物色の流れに乗り約9ヵ月ぶり新高値。
△GW <3936> [東証G]
韓国企業向けに「MuleSoft」の並走支援サービス提供開始。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
AIソリューションで業容拡大路線をまい進。
△ロジザード <4391> [東証G]
物流DXの担い手としてスポットライト。
△KeePer <6036> [東証P]
キーパーラボ運営事業の増収基調続く。
△JET <6228> [東証S]
ラピダスから次世代半導体製造技術の研究開発業務を受託。
△エヌピーシー <6255> [東証G]
米大手を主要顧客に業績変化率際立つ。
△WASHハウ <6537> [東証G]
コジラミ対策で高温乾燥可能なコインランドリー利用増の思惑。
▼クミアイ化 <4996> [東証P]
8-10月期は営業赤字見通しで通期営業益下方修正。
▼トヨタ <7203> [東証P]、ホンダ <7267> [東証P]
1ドル=146円台への円高進行。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)セレス <3696>、(2)WSCOPE <6619>、(3)さくらネット <3778>、(4)GMO-GS <3788>、(5)インフォMT <2492>、(6)Vコマース <2491>、(7)アイスタイル <3660>、(8)マネックスG <8698>、(9)ラクーンHD <3031>、(10)ユナイテド海 <9110>。
値下がり率上位10傑は(1)LTS <6560>、(2)ネットプロ <7383>、(3)豊田織 <6201>、(4)PI <4290>、(5)日東紡 <3110>、(6)カメイ <8037>、(7)クミアイ化 <4996>、(8)イビデン <4062>、(9)コーア商HD <9273>、(10)岩谷産 <8088>。
【大引け】
日経平均は前日比200.24円(0.60%)安の3万3231.27円。TOPIXは前日比19.87(0.83%)安の2362.65。出来高は概算で13億1591万株。東証プライムの値上がり銘柄数は699、値下がり銘柄数は907となった。東証グロース250指数は713.40ポイント(12.65ポイント高)。
[2023年12月4日]
株探ニュース
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