富山県朝日町と博報堂、生活者参加型のマイナンバーカード活用公共サービスをもっと楽しむ「LoCoPiあさひまち」サービス提供を開始
富山県朝日町(町長:笹原 靖直、以下 朝日町)と株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下 博報堂)はマイナンバーカードを活用した公共サービスパス「LoCoPi(ロコピ)あさひまち」のサービス提供を開始しました。LoCoPiあさひまちは、公共交通・公共施設の利用や子ども・高齢者の見守りサービス、地域ポイントの獲得・利用をマイナンバーカード1枚で行うことのできる、全世代の住民を対象にした生活者参加型のサービスです。
本事業は、国が推し進める地域創生と社会のデジタル化の同時実現に向けた「デジタル田園都市国家構想」の主要事業として両者が取り組むものです。地域の高齢化・人口減少に伴う生活インフラの再編という課題に対し、マイナンバーカードとデジタルを活用し、持続可能な公共サービスの再編と地方再生のモデル構築を目指しています。
左から:デジタル庁 松田参事官、朝日町 笹原町長、博報堂 名倉常務、富山県 山室理事・知事政策局次長
LoCoPiあさひまちは、富山県内で最も高いマイナンバーカード交付率(80.8%※令和5年12月末時点)を誇る朝日町において、全世代の住民を対象にした公共サービスパスです。朝日町内の学校等の公共施設約30か所に設置した専用のカードリーダーで利用者が自身のマイナンバーカードをタッチすることで、サービスを利用することが可能です。2022年度のデジタル田園都市国家構想(Type3)で実装した子どもから大人までが学びあい/助けあう共教育プログラム「みんまなび」などのデジタルサービスもLoCoPiあさひまちで簡単に利用できるなど、デジタルを活用しながら、誰でも簡単に利用できるサービス設計により、マイナンバーカードを前向きに、楽しく活用する町づくりを進めてまいります。
※総務省 マイナンバーカード交付状況について:https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/kofujokyo.html
■LoCoPiあさひまちの概要
LoCoPiあさひまちは、公共交通・公共施設の利用や子ども・高齢者の見守りサービス、地域ポイントの獲得・利用をマイナンバーカード1枚で便利に、楽しくできるサービスです。サービスの主な特徴は以下の3つです。
(1)子ども・高齢者の見守りが便利に
小中学校の登下校時や高齢者が参加する介護予防教室等のおでかけ先でマイナンバーカードを専用カードリーダーにタッチすると、メール通知が自動で見守りサービスを利用する保護者や家族などに届きます。なお、子ども向けには専用ICカードを発行し、持ち歩きの安心感を担保します。
子どもがタッチすると、メール通知が自動で保護者に届く
また、高齢者のカードタッチが一定期間無かった場合に通知が届く「ごぶさたメール」のサービス利用も可能です。離れて暮らしている家族の生活の異変に気づくことができる仕組みです。(見守り対象高齢者の家族が町外在住の場合も利用・登録が可能)
高齢者のカードタッチが一定期間ないときに、離れて暮らす家族に通知が届く
※見守りサービスは、利用する本人(小中学生の子どもや高齢者)のLoCoPiあさひまち利用登録及びLoCoPiあさひまちLINE連携が必要となります。
(2)町の応援につながるLoCoPiポイントがたまる・使える
「LoCoPiポイント」は、LoCoPiあさひまちを使って行動することでたまるポイントです。図書館や体育館などの公共施設や、タクシーや「ノッカルあさひまち」、バスなどの交通機関、地域活性イベント参加など朝日町内で様々な行動をする際、マイナンバーカードを専用カードリーダーにタッチすることでポイントをためることができます。ポイントは、町の地産地消の特産品や公共交通が利用できる「LoCoPi交通チケット」、町内施設での決済に使える「LoCoPiデジタル商品券(電子マネー)」などに交換できます。朝日町で行動してたまったポイントが町内の移動促進・域内経済の循環につながることで、町がよりよくなる好循環を生み出す仕組みです。
町内の行動で貯まったポイントが、町の活性化につながる
(3)公共サービス利用データが町の施設の充実や、サービス向上につながる
マイナンバーカードを町内の公共施設や介護予防教室、公共交通機関に設置されている専用カードリーダーにタッチすることで、利用者はLoCoPiポイントをためることができ、町は住民の公共施設・サービスの利用状況を把握することができます。これらのデータを基に、施設・サービスの最適化やコスト削減を図り、町民にとってよりよい、持続可能なサービス提供へとつなげます。
■専用読取機の設置場所(タッチスポット)
関の館/カルチャーセンターみやざき/共生の里さゝ郷/五叉路クロスファイブ/五箇庄コミュニティーセンター彩の里/南保みず穂館/大家庄華遊館/やまざき紅悠館/まめなけ市場/朝日町図書館/らくち~の/ふるさと美術館/まちなか体育館/サンリーナ/あさひヒスイ海岸パークゴルフ場/ヒスイテラス/バタバタ茶伝承館/あさひショッピングセンターアスカ/児童館/放課後児童クラブ/さみさと小学校/あさひ野小学校/朝日中学校/あさひ総合病院/老人福祉センター/あいの風とやま鉄道泊駅/あいの風とやま鉄道越中宮崎駅/朝日町役場 など
■朝日町と博報堂の取り組みについて
朝日町と博報堂は、2020年のマイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカルあさひまち」での連携を皮切りに、2022年4月にはDX・カーボンニュートラル・情報発信/推進に特化した部署「みんなで未来!課」を官民連携で設置。日本の課題先進地域である朝日町の重要なテーマとしての「地域交通」「地域活性」を中心に、DXによる地域コミュニティと自治体サービスの再構築に取り組み、住民利便性向上に取り組んできました。
また、「令和3年度補正デジタル田園都市国家構想推進交付金事業」においては、デジタルを活用したサービスの早期の社会実装が期待される「Type3」の取り組みとして、全国6自治体中の1つに朝日町と博報堂が取り組む「デジタルを活用した、みんなで創る共助/共創サービスの実現」が2022年6月に採択され、子どもから大人までが学びあい/助けあう共教育プログラム「みんまなび」やLINEを活用した地域活性ポイントサービス「ポHUNT」など、「地域教育」「地域交通」「地域活性」の各分野において、地域コミュニティを活かした共助型のサービスや地域内外のプレイヤー同士の掛け算によって生まれる共創型サービスを実装してきました。
朝日町と博報堂は引き続き、デジタルを活用した、みんなで創る共助/共創サービスに取り組むとともに、日本の課題先進地域である朝日町における本取り組みが、デジタル田園都市国家構想のショーケースとなることを目指し、活動を推進してまいります。
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