<動意株・13日>(大引け)=大紀アルミ、ケネディクス、イトーキなど
ケネディクス<4321.T>=急反発。日銀の追加緩和期待の後退が、独立系不動産ファンドで運用残高業界トップの同社の収益環境にもマイナスに作用していたが、ここ最近の10年物国債利回りは0.6%近辺で低位安定しており、改めて売り込む材料は見当たらない状況。信用買い残の整理はそれほど進捗していないものの、直近は売り残が増加する一方で買い残が減少、需給悪懸念の一巡から上値を買う動きが顕在化している。
イトーキ<7972.T>=大幅高。オフィスビルの供給量の増勢にあわせオフィス家具需要が好調、さらに企業のオフィス移転の動きが活発化していることも事業機会の拡大につながっている。また、オフィス家具メーカー各社はICT(情報通信技術)などの付加価値サービスを駆使して需要取り込みに腐心しているが、そのなか同社は電子文書をクラウドで管理する電子ファイリング・システムなどを導入し、優位性を発揮している。
メディネット<2370.T>=急反騰。12日の取引終了後、アイロムホールディングス<2372.T>の100%子会社ディナベックと、「樹状細胞を増幅する特許技術」の実施許諾契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが集中している。第1弾として、ディナベックの「樹状細胞を増幅する特許技術」技術とメディネットの樹状細胞ワクチン治療技術を組み合わせることで臨床応用に向けた評価を実施すると発表。今後の研究の進展などに対して注目が高まっている。
ペガサスミシン製造<6262.T>=大幅続伸。同社は12日取引終了後に、15年3月期通期の連結業績見通しを発表。営業利益予想を15億円(前期比34.1%増)としていることや、年間配当計画を8円(前期は6円)としていることなどを好感。通期連結売上高予想は160億2000万円(前期比13.9%増)を見込む。製品、品質、サービスでの優位性を生かした価格政策や、重点マーケットへの傾斜、縫製作業支援ツール・ソフトウェアの充実、先進的な製品の提供などに注力するとともに、引き続き製造のコストダウンも推し進めていくという。
フジクラ<5803.T>=急伸。同社が12日発表した15年3月期の連結経常利益は前期比37.3%増の190億円見通しと、円安効果と光ファイバー輸出好調で10倍以上の伸びを示した前期に続き大幅な伸長を計画しており、これを好感する買いが入った。また、同日に300万株を上限とする自社株取得枠の設定も発表(今朝の立会外取引で取得済)、これも買い人気を助長している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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