＜話題の焦点＞＝スロージューサー、健康志向の高まりで人気

　健康志向の高まりを受けて、低速回転式のジューサーが人気を集めている。

　これまで主流となっていた既存のジューサーは、１分間に約１～２万回転という高速でカッター刃を回転させて食材を削り出し、削った後に繊維質と水分に分離させるもの。高速ゆえに短時間での調理が可能だが、回転時に発生する摩擦熱によって熱に弱い栄養素や酵素が破壊されてしまう懸念がある。

　一方、低速回転式のジューサーは、１分間に数十回という回転数の少なさから、摩擦熱による栄養素の破壊が極力抑えられるというメリットがある。しかも高速回転と異なって空気混入が少ないので酸化や分離がしにくく、素材本来の旨みを味わえるというメリットもある。

　この低速回転式を「スロージューサー」として国内外のさまざまなメーカーが製品化しているが、ここへきて大手家電メーカーも積極投入の動きにありブームが一段と盛り上がっている。先駆するのはシャープ<6753.T>で「ヘルシオジュースプレッソ」の名称で製品化。新たに投入した２０１５年度モデルでは凍った食材から、新食感のフローズンデザートが作れる機能も装備している。

　これに続いてパナソニック<6752.T>も今年２月に「ビタミンサーバー」の名称でスロージューサーを発売。シャープと同様にフローズンアタッチメントでシャーベットのようなスイーツが作れる機能を搭載している。

◆スロージューサー関連銘柄

クックパッド<2193.T>　スロージューサーの簡単おいしいレシピを掲載
東芝<6502.T>　　　　　「ＢＩＯＴＹ（ビオティ）クッキングスクイーザー」として製品化
パナソニック<6752.T>　「ビタミンサーバー」ブランドで参入
シャープ<6753.T>　　　「ヘルシオジュースプレッソ」で先駆


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）