■株式見通し:ゴールデンウイーク明け後の上昇を意識したスタンスか
■前場の注目材料:アドバンテスト、20/3営業利益 9.2%減 587億円
■三菱UFJ、三菱UFJ銀、2000人追加削減、自然減・新卒抑える
■ゴールデンウイーク明け後の上昇を意識したスタンスか
27日の日本株市場は、米株高の流れから買い先行後は、次第にこう着感が強まりそうである。24日の米国市場は、NYダウが260ドル高だった。米国4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に上方修正されるなど経済指標が警戒されたほど落ち込まなかったほか、一部の州での経済再開を期待し買い先行となった。
一時下落に転じたものの、トランプ大統領の署名で追加の中小企業救済策が成立、原油価格も続伸で引けると、引けにかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比240円高の19430円。円相場は1ドル107円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。ただし、その後は日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。金融政策決定会合では、日銀が国債を購入する規模の見直しや社債・CPの買い入れ枠、中小企業の資金繰り支援を議論する。結果を受けて仕掛け的な売買は限られるとみられるが、安心感につながる可能性はありそうだ。
日経平均はテクニカル面においては25日線が支持線として機能している一方、5日線が上値抵抗として意識される格好であり、やや煮詰まり感が意識されてきている。一目均衡表では雲下限での攻防が続いており、明確に雲下限を突破してくるかが注目される。ゴールデンウイークに突入することから方向感は掴みづらいところではあるが、雲下限突破をみせてくるようだと、ゴールデンウイーク明け後の雲上限を意識した展開も期待される。
また、決算発表が本格化してくる。ただし、機関投資家は配当減を承認し、長期的な成長をみており、新型コロナウイルス感染拡大による業績悪化を嫌気する流れは限られてくると考えられる。そのため、決算発表によって一先ずアク抜け感が台頭する展開も意識しておく必要があるだろう。
■アドバンテスト、20/3営業利益 9.2%減 587億円
アドバンテスト<6857>は2020年3月期決算を発表。営業利益は前期比9.2%減の587億円だった。コンセンサス(568億円程度)を上回った。次世代通信規格「5G」関連で半導体検査装置の需要が強い。一方で新型コロナが広がり、今後は自動車やスマホの需要が見通しにくい。例年は年間の業績予想を開示するが、今回は四半期予想にとどめている。一部の部材調達にも4月から支障が出ているようである。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(23775.27、+260.01)
・ナスダック総合指数は上昇(8634.52、+139.77)
・シカゴ日経225先物は上昇(19430、大阪比+240)
・SOX指数は上昇(1702.56、+37.89)
・VIX指数は低下(35.93、-5.45)
・米原油先物は上昇(16.94、+0.44)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・新型コロナウイルス治療薬開発
・日米欧の大型財政出動
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・ファナック<6954>通期見通し、公表見送り、中国・欧米で回復の兆しも
・トヨタ自<7203>来月4日から北米工場再開、感染予防を徹底
・高砂熱<1969>クリーンブース増産
・三菱電<6503>フェースガード生産、来月中旬から
・アルプスアルパイン<6770>車載向けセンサー技術、アコーニアと開発
・三菱UFJ<8306>三菱UFJ銀、2000人追加削減、自然減・新卒抑える
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日銀金融政策決定会合
・日銀「経済・物価情勢の展望」
<海外>
・10:30 中・3月工業利益
<SF>
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