米国株は大幅安となったが、前日の東京市場で米株下落は織り込まれていたことから、東京市場は大幅反発で取引を開始した。多くの銘柄が買い気配スタートとなるなか、日経平均は上げ幅を一気に拡大。為替が1ドル146円台、長期金利の指標となる10年国債利回りは0.950%まで一時値を戻すなど、為替、金利市場が落ち着きを取り戻したことから、日経平均は一時34911.80円まで上昇し、終値ベースでは過去最大の上昇幅となった。なお、プライム市場の売買代金は連日で7兆円超え。
大引けの日経平均は前日比3217.04円高(+10.23%)の34675.46円となった。東証プライム市場の売買高は34億8088万株。売買代金は7兆7500億円。全業種が下落したなか、海運業、ゴム製品、その他金融業、保険業、精密機器の上昇が目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は95.6%、対して値下がり銘柄は3.8%となっている。
日経平均採用銘柄では、第1四半期決算が評価されて日本製鋼所<5631>がストップ高となったほか、キッコーマン<2801>、オリックス<8591>、富士電機<6504>もストップ高。このほか、三菱重工<7011>、キーエンス<6861>、大林組<1802>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、荏原製作所<6361>、東京エレクトロン<8035>、TDK<6762>、日東電工<6988>、アドバンテスト<6857>などが大幅反発となった。
一方、4-6月期純利益が市場予想に届かなかったことから味の素<2802>が下落したほか、川崎重工<7012>、ヤマトHD<9064>、JFEホールディングス<5411>、三井住友FG
<8316>、コニカミノルタ<4902>などが売られ、日経平均採用銘柄は10銘柄のみ下落した。
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