5日の株式相場見通し=続急落、一気に3万5000円台割れも視野
5日の東京株式市場は日経平均株価が続急落となり3万5000円台前半まで水準を切り下げ、場合によっては3万5000円を一気に下回る局面も想定される。前週末に2200円あまりの急落をみせたが、世界的なリスクオフの流れが強まるなか、外国為替市場で進むドル安・円高の流れも影響して下値を模索する動きが続きそうだ。前日の欧州株市場は全面安に売り込まれ、独DAXが2.3%安、オランダAEXが3.1%安など各国の主要株価の下げ幅も大きく投資家心理の悪化が顕著となっている。米国株市場ではNYダウが一時1000ドル近く水準を切り下げ、終値ベースでも600ドルを超える下落で4万ドル大台を割り込んだ。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も続落し下落率は2.4%に達した。個別ではインテル<INTC>が26%安と暴落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も連日で大幅な下げに見舞われている。この日に発表された7月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数や失業率、平均時給など主要指標が揃って事前コンセンサスを下回る低調な内容となり、米景気のハードランディングに対する警戒感が一段と強まっている。一方、米長期金利が急低下するなか外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが加速、1ドル=146円台半ばまで円高が進行している。これを受けて、東京市場でも日経平均の一段の下値模索が避けられない。株式需給面では追い証絡みの投げ売りが出ることも予想され、下げを助長するケースも考えられる。売り一巡後に値ごろ感からの買い戻しで下げ渋る可能性はあるが、引き続きリスク回避目的の売りが買いを凌駕する地合いとなりそうだ。
2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比610ドル71セント安の3万9737ドル26セントと大幅続落。ナスダック総合株価指数は同417.981ポイント安の1万6776.164だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨、8月の日銀当座預金増減見込みなど。海外では7月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、インドネシアの4~6月期GDP、7月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数など。
出所:MINKABU PRESS
2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比610ドル71セント安の3万9737ドル26セントと大幅続落。ナスダック総合株価指数は同417.981ポイント安の1万6776.164だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨、8月の日銀当座預金増減見込みなど。海外では7月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、インドネシアの4~6月期GDP、7月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数など。
出所:MINKABU PRESS
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