明日の株式相場見通し
10日の東京株式市場は、前日の米国株安などを背景に、寄り付きの日経平均株価で前日比185円安と反落してスタートしたものの、後場に入って次第に下落幅を縮小する展開となり、午後2時以降には、株価指数先物主導で前日比プラス圏に浮上した。
ただ、TOPIX(東証株価指数)は小幅ながら5日ぶりに反落となったのに加え、東証1部の値上がり銘柄数701に比べて、値下がり銘柄数が1090(変わらずは120)と多くなったことから、全般地合いは軟調と判断できる。
市場関係者からは「日経225種採用など値がさの主力銘柄に高いものが目立った半面、株価が低位の中小型株には値を消す銘柄が多かった。東証1部の売買代金が2兆3541億円と減少しているのも気になる」との見方が出ていた。
日程面では、参院予算委員会で閉会中審査、10月の工作機械受注に注目。
海外では、EUとアフリカ諸国が難民サミット、中国10月の小売売上高・鉱工業生産・都市部固定資産投資が焦点となる。