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最新投稿日時:2015/10/28 22:04 - 「FOMC通過で買い優勢、決算数値に素直な反応」(冨田康夫)

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FOMC通過で買い優勢、決算数値に素直な反応

著者:冨田康夫
投稿:2015/10/28 22:04

明日の東京株式市場見通し

 29日の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容が発表され、イベント通過による懸念払拭から買い優勢となりそうだ。ただ、日経平均株価の1万9100円水準には複数の抵抗線があるため、上昇は小幅にとどまりそうだ。

 FOMCでは、12月に利上げをスタートさせる可能性を残しながらも、景況判断や雇用情勢に対しては慎重な姿勢を重視する内容となる可能性が大きい。ただ、米利上げが遠のくとの受け止めが広がると、利上げムードに支えられてきたドル高観測が後退し、日本の輸出企業にとってはマイナスとなるドル安・円高進行への警戒感も怠れない。

 市場関係者からは「4~9月期の決算発表を前にして、業績修正発表に対する株価の反応が売り買いともに比較的素直に出ているようで、地合い自体はそう悪くはない」との見方が出ていた。

 28日の東京株式市場は、終始買い優勢の展開。日経平均株価終値は、前日比125円98銭高の1万8903円02銭と反発した。日経平均寄与度の高い値がさ主力株の一角が買われ、全体相場を牽引した。

27日の動意株

 三井住建道路<1776>=後場急動意。
午後1時30分ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高を従来予想の140億円から147億8000万円(前年同期比5.3%増)へ、営業損益を6000万円の赤字から2億7000万円の黒字(前年同期5000万円の黒字)へ、最終損益を8000万円の赤字から1億5000万円の黒字(同収支均衡)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。工事が順調に進捗したことで完成工事高が増加したことに加えて、利益率の改善なども貢献したという。

 ジグソー<3914>=後場一時ストップ高。
同社はきょう、グーグル関連技術を活用したシステム開発・企画・コンサルティングなどを手掛けるトップゲート(東京都文京区)と提携したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は、トップゲートが開始したグーグル クラウド プラットフォームの導入支援サービス「最強クラウド」に自動運用サービスを提供。また、グーグル クラウド プラットフォームの利用拡大のための共同プロモーションやセールスアクティビティなどでも連携する。

 ネオス<3627>=反発。
同社は午前11時30分ごろに、グループ会社のジェネシスホールディングス(東京都千代田区)と共同でWindows Phoneを開発したと発表しており、これを好感した買いが入っている。新製品「Windows10 Mobile LTEスマートフォン WPJ40-10BK/WH」は、米マイクロソフト社の最新OS「Windows10 Mobile」を採用したほか、手に心地いいサイズにこだわった4インチ液晶ディスプレーを装備。

 新日鉄住金ソリューションズ<2327>=急伸。
SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を4900円から5800円に引き上げた。同社は27日、決算発表を行い16年3月通期の連結営業利益を173億円から206億円に増額修正し、年間配当は85円(従来予想70円)に増額すると発表した。システム開発が好調に推移したことが業績を押し上げている。同証券では、開発業務の利益率改善やクラウド関連業務の利益貢献の増加で利益成長は続くと予想。16年3月期の連結営業利益は会社予想を上回る209億円、17年3月期は同226億円を見込んでいる。

 東映アニメーション<4816>=一時ストップ高。
同社は27日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の300億円から325億円(前期比7.2%増)へ、営業利益を42億円から68億円(同70.2%増)へ、純利益を27億円から46億円(同88.8%増)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。 上期に国内外で「ドラゴンボール」シリーズのゲームや関連商品が予想を上回って推移したことに加えて、中国向け映像配信権許諾や「ワンピース」のゲームが好調に推移したことが要因。

 森永乳業<2264>=続急伸。
同社は27日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の6000億円から6050億円(前期比1.7%増)へ、営業利益を103億円から127億円(同86.6%増)へ、純利益を50億円から90億円(同2.2倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。上期に粉乳や牛乳類などが好調に推移したことに加えて、一部商品で価格改定とその浸透に努めたほか、販売促進費の効率的な支出や、調達・生産・物流の合理化などのコスト削減に取り組んだことが寄与した。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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