“大河関連”に今年も注目
ひとことで言えば、来年の大河ドラマの舞台となる地域に本拠地を置くなど関連性の深い企業にスポットライトを当てるというもの。実は、この大河銘柄だが年末から春先にかけて上昇する傾向がある。周囲では年末高に乗っているだけとの見方もあるが、時折出世株を輩出することもある。
大河の舞台となる地域は、否が応でも注目が集まる。観光産業はもちろん恩恵を受けることになるが、地域に根差す企業にとっては注目を浴びるまたとないチャンスとなるからだ。
さて、来年の大河ドラマは「真田丸」。主人公は堺雅人演じる真田幸村(信繁)で、当初の舞台は信州(長野県)を中心に、出生の地とも言われる甲斐(山梨)、人質に出された越後(新潟)、いわゆる甲信越になりそう。ちなみに真田丸とは、大坂夏の陣で幸村が築いた出城のこと。ここで、幸村は徳川方を撃破したことで知られる。
別表は、甲信越に本社を置くなど同地と関係の深い関連企業だ。想定していたよりも企業数が多く、出来高がある程度あり動意しそうな銘柄を抽出してみた。
長野県ではミニショベルで世界をまたにかける竹内製作所<6432>や同県を地盤とする八十二銀行<8359>、セイコーエプソン<6724>など注目。また、商い薄が難点だが、お土産や温浴施設を展開するタカチホ<8225>やながの東急百貨店<9829>も観光客増加で恩恵を受けそう。
山梨県は工作機械用NC装置のトップメーカーでファナック<6954>、富士急行<9010>、新潟県では福田組<1899>に目を配りたい。
深まる秋、来年のNHK大河「真田丸」の露出度がそろそろ増えてくる。当たるも八卦、当たらぬも八卦、結果をごろうじろである。
◆「真田丸」が舞台となる地域の主な銘柄
●長野県
タカチホ<8225>
八十二銀<8359>
ながの東<9829>
竹内製作所<6432>
ミマキエンジ<6638>
日信工業<7230>
キッセイ薬<4547>
長野銀<8521>
イナリサーチ<2176>
エプソン<6724>
KOA<6999>
●山梨県
キトー<6409>
エノモト<6928>
ファナック<6954>
山梨中銀<8360>
富士急<9010>
●新潟県
植木組<1867>
福田組<1899>
有沢製<5208>
コロナ<5909>