月足で調整明け示唆の足取り
同社は日本を代表する飲料メーカーの一社として消費者にもおなじみです。
ただし、ビールの全体的な消費量の縮小傾向の影響は同社にも及び、消費者の志向が強いノンアルコール飲料も競争が激化しているため、広告等のコストがかさんでいます。
さらに国税当局と酒税をめぐっての見解の相違という問題もあり、飲料ビジネスの難しさをどう克服していくかという経営課題と取り組んでいるところです。
こうした点から、株式市場全体の調整に伴うリバウンド相場において控えめな価格展開となっており、見直し買いの動きの中で出遅れ銘柄となっています。
しかしながら、不動産事業や国際展開に成長軸を模索し、それなりの成果を上げていることから2015年12月の売り上げ、経常利益はともに増収増益予想である点と社会貢献事業として震災被災地支援を継続している点でCSR評価での投信銘柄への組み込み比率アップが期待できます。ご存知の方も多いと思いますがCSRとは企業の社会的貢献を指し、投信の評価基準にCSRにどれだけ取り組んでいるかを持つファンドも国際的には多いのです。
また、12月確定で株主優待の権利が取れ、優待投資の需要も控えていることから、リバウンドが控えめな今の時点で仕込みにふさわしいのではないかと思います。
ちなみに優待内容は1000株所有者に
・ビール詰合せセット(350ml缶×8本)
・食品・飲料詰合せセット(2,000円相当)
・社会貢献活動への寄付(2,000円)
の中から1つ選択することに加え、
サッポロライオンチェーン・味の直送便20%割引券5枚
が全株主に送付されます。
買い目標は460円以下。できれば450円台かそれ以下が望ましいと思います。
売り目標は目先は8月17日の高値518円どころと想定したいと思います。
日足、週足ではなお陰線消化の動きが続く可能性を感じますが、月足では値幅が小さくなっており、調整明けの可能性を示唆しているように見受けられますので、中~長期で取り組みたい銘柄といえます。