いつまでも弱気してると大反発で持っていかれる! 潮目変化に迅速対応
その処理が一巡しつつあるところに、中国の規制緩和がなされたとの報道を受け、欧州の株式市場では反発しています。
日経平均株価は下がってもあと1000円がメド。
ということはカラ売りの買戻しで大反発もあり得ることから、ここからの弱気は禁物です。
既にかなり後退したFOMCの金利引き上げ説ですが、仮に9月金利引き上げがあったとしてもここまでの下げで織り込んでいるとみなすことができるため、そろそろ、下げベクトルは上げベクトルに転じる可能性に備えた投資行動が有効。
今回の下げを誘発したのは
中国の人民元の迅速切り下げに端を発したものと言えますが、
ギリシャ・ショックもいったん終息し、FOMCの金利引き上げもアナウンスが行き届いて、もはや為替も国内外の株価もこう着状態であったところに
タイでの爆発テロ、
間髪を置かず、日本の米軍基地での爆発、
川崎での新日鉄住金倉庫爆発で花王や羽田空港にも影響が及ぶ云々の報道
で、不安な気持ちになっているところに、大型台風で人心がそちらに向いている「虚」を突かれた格好で、このサプライズがグローバル社会での世界的ボラテイリティにつながったとみていいと思います。
こうしたシグナルが株式市場、為替市場に与えた影響は軽微ではないことは市場で起こったボラティリテイからも明らかで、テロと市場のボラティリテイの連動は十分、意識された上でのこと、と考えれられます。さらに、もう一つのシグナルとして考えられるのではないでしょうか。
それは国会への審議です。グローバル・金融市場ショックが及ぼすシグナル効果が意識されます。
歴史を紐解けば関ヶ原の戦いにおいて小早川秀秋に向かって徳川家康が大砲を撃ち込んだことによって、小早川秀秋の行動が決定された史実があります。
こう着している国会を関ヶ原、今回の株価の動きを家康の放った砲撃と見立てれば、9月27日までの国会の流れがある程度、わかるのではないでしょうか。
さて、株式投資では
安値の株を買い、高値で売れば儲かるという当たり前の方程式が今も昔も成立しています。
方程式の答えは一つ。
いつまでも弱気をしていると大反発で持っていかれてしまいます。潮目変化に迅速対応して一つの答えを出していきたいものです。
それにしても、今回の金融市場での大波乱が私たち投資家に告げていることをよく受け止めたほうがいいですね。
株価は景気の先行指標です。
どういうことが水面下で起こりつつあるのか、賢明な投資家としての洞察力が自分の資産を守ることにつながります。
慌てず騒がす、楽せず無理せずをモットーに駒を進めたいものです。