日本人の大好きなラーメン需要を取り込め
電通<4324>は6月、顧客企業のマーケティング活動支援を目的に20カ国・地域で4月に行った「ジャパンブランド調査2015」の調査結果を発表した。これによると、日本でやりたいことの第1位は「日本食を食べる」(2位「自然・景勝地観光」、3位「史跡・歴史的建造物観光」)で、「購入・飲食意向」では「寿司」「刺身」「天ぷら」「ラーメン」のスコアが高いという。これらのメニューは知っている・食べたことがある日本食でも上位に挙げられ、みんなが知っている、食べたことのある日本食を、“本場”日本で楽しみたいと考える人が多いようだ。
一方、ラーメン店側でも英語や中国語でのメニュー表記を増やしたり、ラーメンチェーンに多い自動券売機の英語表記を増やすなどの対応を図っている。また、公衆無線LAN設置を売りにする店も出始めており、訪日客の取り込みに力を入れる店は多い。また、海外展開を図っている企業も馴染みのある店ということで入店動機につながることも多く、こうした動きを採る企業を関連銘柄として注目してみたい。
◆主なラーメン関連銘柄
銘柄<コード> 主な取り組み
イートアンド<2882> 餃子をメーンにした「大阪王将」を中心にラーメン専門店「よってこや」など展開
アスラポート<3069> 4月に札幌ラーメンの「どさん子」と提携。共同で海外展開を強化
物語コーポ<3097> 「丸源ラーメン」などを直営・FC合わせ全国に112店(6月時点)展開
ワイエスフード<3358> 九州地盤で筑豊ラーメン「山小屋」など展開。中国、タイなどアジア展開も拡大
山岡家<3399> 北海道を拠点に東日本のロードサイド中心に「ラーメン山岡屋」を展開
幸楽苑HD<7554> 「幸楽苑」を中心に6月末で国内500店舗、海外4店舗を展開
ハイデ日高<7611> 3月末で333店舗展開する「日高屋」を中心に焼き鳥やとんかつ業態を展開
王将フード<9936> 「餃子の王将」を直営、FC合わせて全国に約700店舗展開
ハチバン<9950> 北陸を中心に「8番らーめん」などのラーメン店を6月末133店舗展開