日経平均調整から再び上昇へのトライ
先週の日経平均はお盆の閑散相場にもかかわらず、大きく上下に乱高下しました。
例年のお盆は動きもなく退屈な相場だと思っていた方も多いと思いますが、中国元の切り下げがトリガーとなり大きな下げとなりましたが、それも3日目には底入れして大きく反発しており、ほとんどこの問題も株価には織り込まれたと思っています。
中国元の問題もどこまで日本に影響があるかは何とも言えないところで、先週大きく日経平均が動いたのは、週末のSQ絡みで指数を動かしたい思惑が働いて動いたという方が強い気がします。
日経平均採用銘柄の個別の動きを見ると、これだけ日経平均は乱高下していますが、建設セクター、不動産、銀行、証券などのTOPIXに寄与度の高いセクターはとても堅調に推移しております。
一方、大きく下げているのは、日経平均指数に寄与度の高い、ファナック、東京エレクトロン、ファナック、日東電工、TDKなどの値がさ株がほとんどです。
つまり、これらの値嵩株がかなり下げすぎた位置にあるため、これらが底打ちから上昇に転じてくると日経平均は本格的に上昇トレンドに入ってくるでしょう。
日経平均のチャート分析から大きな上値抵抗ラインは21000円になります。
当面はここを抜けることができるかどうかが最重要ポイントになりますので、意識して見ておいてください。
今月末までは日経平均は日柄を計算すると強い上昇期間にありますので、月末にかけてこの21000円のラインを突破するチャンスは十分にあります。
しかし、もしこのラインを越えることができないと上値は相当重たく上昇力がないということになりますので、9月以降は軟調な調整相場となってしまうでしょう。
SQを通過したことで、先週のようなイレギュラーな動きはなく、今週から本来の相場の動きを取り戻しますので21000円へ向けての上昇を期待しています。