本日、スーパー・サーズデーのBOE! “木曜祭り”がポンド買いの号砲に?
“黒田ライン”が心理的抵抗となるドル/円。次なるターゲットは?
記録的な猛暑が続く8月も一週間が経過しようとしていますが、早くもマーケットの一部で囁かれるのが・・・『夏枯れ相場』。
ギリシャ問題が一息つき(事実上は単なる先延ばしですが・・・。)、中国・上海市場も当局による“掟破りの力技”もあり、今のところ一時小康状態といったところ。
古代文明発祥の地でもあるギリシャと中国。遅かれ早かれ今後の世界経済に大きな影響を与えるであろうこの2ヵ国ですが、現時点ではいわば「臭い物に蓋」をしたような格好。
これら諸問題は一時(少なくとも8月一杯?) 棚上げされた状態となり、改めて炙り出されるまでは「一時小康状態」と言う名の夏枯れ相場が続く可能性も。
そんな中、当面のマーケットにおけるメイン・テーマは米国の利上げタイミング一本に絞られたような形。
明日、その利上げタイミングのヒントになるであろう米7月雇用統計発表が予定されていますが、マーケットの猛者たちが虎視眈々と見据えるターゲットは・・・9月16・17日の次回FOMC。
それまでのドル/円相場は、足もとでは要人発言等で一喜一憂することが予想されますが、依然“黒田ライン”と目される125円手前水準には暗黙の抵抗ラインがあると見て、当面は122-125円のゾーンをメイン・ストリートとする相場展開となるのではないでしょうか?
一人『夏枯れ相場』と一線を画すポンド。“利上げ”現実はすぐそこ?
一方で本日の注目は、BOE(イングランド銀行)が開く金融政策委員会(MPC)とその後の一連イベント。今回は“Super Thursday”(スーパー・サーズデー)と呼ばれ、BOEが初の試みとしてMPCの結果発表・議事録公表・四半期インフレレポート報告、そしてカーニー総裁会見を一気に行い、まさに“木曜祭り”のような形に。
ここ最近のカーニー総裁は、会見の度に「利上げ近し」と繰り返している中、インフレレポートでCPIの見通しが2%付近ともなればさらに利上げの現実味を帯び、ポンド買いの動きとなることは必至。
こうなると、一人『夏枯れ相場』とは一線を画すような動きとなることも予想されるポンドですが、「利上げ近し」の共通項で括ると、やはりドルとポンドは買い持ちする方が得策。
週足チャートのパラボリック・SARが今週“買い転換”シグナル点灯となっているポンド/円。
前回の6月高値である195.85円レベルは、テクニカル上の抵抗線とも取れる+2σラインとほぼ同一で、またシグマラインの収縮(=スクイーズ)は“大相場の前兆”シグナルとも言われており、総合すると当該レベル突破は時間の問題のような気がするのですが・・・。本日東京時間20時の“木曜祭り”には要注目です。
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