<ギリシャ問題と日経平均チャート分析>
ギリシャのATMが止まったり、預金封鎖が現実的なものとなり、本当にデフォルトしたらどうなるのか、早めに現金化して様子
見しよう、という投資家行動が一気に出た下げだったと思います。
しかし、ギリシャ問題というのはすでにだいぶ前から議論になっていたことで、今更なぜその問題が再燃するのか?
再燃したところで、すでに事前から言われていることはたいてい株価に織り込まれています。
つまり、ギリシャがデフォルトしようが、すでに株価には織り込まれていることなので、それが正式に決まったからと言って大暴落が起きるわけではありません。
7/4の安値20093円はそのような短期的なギリシャ問題のネガティブな追加材料を織り込んだ株価といっていいでしょう。
つまり、この安値を割らない限りは上昇相場は継続しているとみていいでしょう。
私のチャートでも、すでに225銘柄の中でも今回のギリシャ問題の影響により底をつけたような形の大型株が多く出ています。
短期的には先日のようにギリシャ問題で大暴落したとしても、イレギュラーな動きではなく、チャートの動く範囲内であることから、想定内といえます。
年初から続いているアベノミクスによる上昇相場は、今回の下げがあったとしても、中期的には今でも上昇トレンドの方向で推
移しています。つまり、今回のようにイレギュラーで下げたところは、絶好の押し目買いのポイントになります。
まずは、7月末に向けて21000円を目指す動きにはなるでしょう。もし、相場がさらに強くなっていたら22000円近辺まであるかもしれませんが、ちょっとそこまで到達するのは相場がよほど強くないといけないので、ちょっと厳しいでしょう。
いずれにしろ、ギリシャ問題がどうなろうと、日経平均の上昇トレンドは継続しているため、今は売る場面ではなく、安心して買う場面だと考えています。