小野山功が見通す「今週の株価材料」~個人投資家必見!?【いま目を向けるべきはETF】日経上昇も「自分の持ち株は上がらない」というイライラ解消へ
株価は 2月第1週から 3月第2週まで 5週連続で上昇。この間、日経平均株価は1500円超上昇しており、外国人投資家が株価を押し上げていたことがわかります。
3月第3週も日経平均株価は上昇し、これで上昇は6週連続。節目の2万円まであと450円ほどに迫っています。
■5週続けて買い越す海外勢に対し、個人投資家は8週連続売り越し
しかし、意外にも株で儲かったという景気のいい話はあまり多く聞かれません。
外国人投資家が 5週続けて買い越す一方、個人投資家はというと、8週連続の売り越しになっています。外国人と個人投資家では、正反対の投資行動をとるといわれますが、その傾向がはっきりと表れています。
個人投資家は逆張り志向が強く、上げ相場に対して売りで対応しているようです。
外国人投資家はドル建て日経平均が150ドルを超えたあたりから買いの勢いを加速させ、勢いのある銘柄に資金を一極集中させる動きが見られています。
例えば、【6954】ファナック。IR窓口を開設すると報じられ、3月13日(金)に13.2%高と急伸しましたが、その後も値を伸ばし、3月19日(木)には、1週間前の株価を18%あまり上回る28,035円まで買われる場面がありました。
ファナックは、売上高営業利益率が40%と圧倒的な高収益体質で、外国人投資家の関心が高い企業です。
上げ相場で利益を上げるには、同社のような勢いのある銘柄を買う勇気も必要になります。
ただ、最低投資金額が273万円の値がさ株は、個人投資家が売買するのは現実的には難しいと言わざるを得ません。
■値がさ株を売買し難いならば、指数連動型の上場投信(ETF)も
では上げ相場の実感を得るためには、どうしたらよいか。おすすめは、余裕資金で日経平均株価など株価指数に連動した金融商品を保有しておくことです。
指数連動型の上場投信(ETF)を持っておけば、日経平均株価が上がれば、同じ程度の値上がりが期待できます。
「日経平均株価は上がっているのに、自分の持ち株は上がらない」というイライラは解消できるはずです。
ETFは個別株と同じように売買でき、信用取引の空売りも可能です。
【1570】日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信や、【1306】TOPIX連動型上場投資信託は、2万円未満の小口資金で購入可能です。
ポートフォリオの一部として組み入れを検討してはいかがでしょうか?
小野山 功