軽自動車の人気高まる
さらに、同時に発表された昨年12月の車名別国内新車販売台数では、上位10車種中8車種を軽自動車が占めた。首位はスズキ<7269>の「ワゴンR」。2位はダイハツ工業<7262>の「タント」、3位は同「ムーヴ」と上位3車種はすべて軽となった。小型車は、昨年4月の消費税増税前の駆け込み需要の反動減が長期化しているうえに、維持費が安く燃費性能などの機能も向上している軽の人気が継続している。
個別銘柄では、電子制御燃料噴射システムを主力とするミクニ<7247>に注目。スズキ、ヤマハ発動機<7272>の軽自動車、二輪車向けの需要が拡大している。ユーシン<6985>はキーセット、ヒーターコントロールなどを手掛ける。13日に発表した14年11月期の連結営業利益が30億7500万円(前の期比71.7%増)の大幅増益となったのに続き15年11月期も50億円(前期比62.6%増)と連続大幅増益を見込む。芦森工業<3526>はシートベルト、エアバッグ、チャイルドシートの自動車安全部品が主力で、来期の業績向上に期待がかかる。国産電機<6992>は、エンジン点火・充電システム、車載用モーターなど電装品の拡大が見込まれる。
◆主な軽自動車部品関連銘柄
銘柄<コード> 今期営業利益率 株価 PER
芦森工<3526> 15.8 158 9.5
ユーシン<6985> 62.6 665 9.4
国産電<6992> 決算期変更 250 11.4
ミクニ<7247> ▼2.9 443 6.2