前年末比231円安からの切り返し
後場入って日経平均株価がプラス圏に転じたのは、外国為替市場で、急速に円安・ドル高が進行したことが背景にある。それに加えて、市場関係者のあいだで「昨年末にやや手控えとなっていた、日銀によるETF(上場投資信託)買い入れが、年明けとともに再び積極化する可能性がある」との思惑が広がったことが挙げられる。
ギリシャの政局不安や、今週末に発表の米12月の雇用統計など不透明要因が多いことから、1月下旬から本格化する4~12月期の決算発表までは、目立った買い手掛かり材料は見当たらない。当面はETF買いに期待が集まる「日銀頼みの相場」が続くことになりそうだ。