粉末調味料の需要が急拡大
個別の商品では、味の素<2802>が今年8月11日から全国販売を始めた粉末状のサラダドレッシング「Toss Sala(トスサラ)」の販売が極めて好調で、当初計画を大幅に上回り、安定供給ができなくなったため、10月に販売を一時休止した。生産体制を整え、「イタリアン・バジル味」を11月下旬から、残りを12月下旬からそれぞれ販売を再開する。四面体の立体パッケージで、1回で使い切る。価格は200円と、通常のドレッシングに比べると割高だが、百貨店などのデリカテッセンの味付けが家庭できるとして人気を集めている。
キユーピー<2809>の「彩りプラス」シリーズは、ビスケットやグラノーラ、フレーク、乾燥野菜などの具材が合わさった粉末調味料で、好調な売れ行きをみせている。
粉末調味料は、サラダ用以外にも広がりをみせており、エスビー食品<2805>の「鶏の香草焼き用」や「たたききゅうり用」といった粉末調味料も本格的な料理が手軽にできる。さらに、焼津水産化学工業<2812>は、業務用を中心にカツオ、煮干し、エビ、畜肉のエキスパウダーなどの粉末調味料を手掛けている。
◆主な粉末調味料関連銘柄
銘柄<コード> 今期営業増益率 株価 PER
味の素<2802> 13.3 2215 29.8
エスビー食<2805> 1.8 4155 12.5
キユーピー<2809> 9.4 1940 22.1
焼津水<2812> 39.1 998 12.1