ドル/円は115円台までの“押し”も想定すべき・・・か?
為替市場においても、ドル円やその他クロス円を中心に、先月末31日の黒田バズーカ第2弾が放たれて以来、描いてきた上昇基調がやや一服といった様相が見受けられます。
ただし、日米金融政策のコントラストが明確な状況下、余程の逆噴射エネルギーがない限り、現在の相場力学が変化するということはなさそうですが、言わずもがなではあるもののやはり油断は禁物。
ちなみにドル/円にフォーカスしてみると、黒田バズーカ第2弾が放たれた10月31日の安値が109.17円と、その後の高値が11月20日の118.96円を結んだフィボナッチ・リトレースメントの38.2%押し水準が115.22円レベル。
当面はこのあたりまでの“押し”も想定に入れつつ、押し目を買い拾うために余裕を持ったキャッシュポジションを準備しておくのも一案。
一般的に、「感謝祭からクリスマスまでは相場は上がりやすい」と言われていますが、一方で「感謝祭で笑った者はクリスマスに泣く」とのシカゴの相場格言もあることに留意する必要も。
国内では来月2日に衆院選公示も控え、選挙戦は<日本株買い・円売り>の材料になりやすいとも一部伝えられているものの、これもまた「Buy the rumor , Sell the fact」(=噂で買って、事実で売れ)の可能性も考慮する必要があります。
いずれにしても、衆院選投開票日の来月15日からクリスマスまでの期間に相場の潮目が変わる可能性も視野に入れながら、【三十六計逃げるに如かず】こそが最上の作戦であることを忘れずに相場に対峙してみてはいかがでしょうか?