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最新投稿日時:2014/09/19 15:30 - 「■ソフトバンク(9984)、アリババ上場で含み益「6兆円」も」(小野山功)

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■ソフトバンク(9984)、アリババ上場で含み益「6兆円」も

著者:小野山功
投稿:2014/09/19 15:30

■時価総額約18兆円、「史上最大級」の新規上場に

中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)が来週にも米国市場に上場します。

アリババグループは中国の電子商取引の8割を占め、2013年の取扱総額は25兆円。楽天の1.7兆円と比較しても桁外れの巨大ネット企業です。

さらに、ここまでの巨体ながら、4-6月期の純利益は123億4000万元(約2100億円)と前年から2.8倍にも急拡大。いまだに高い成長を続けています。

9月18日に公開価格が、仮条件上限の68ドル(約7300円)で決定しました。資金吸収額は最大で約250億ドル(約2兆7000億円)、時価総額は1676億ドル(約18兆円)に上る見通しです。

同社にはソフトバンク(9984)が出資していることが知られています。ソフトバンクが保有する同株の簿価は3月末時点で1311億円で、上場による含み益は6兆円にも達します。

ソフトバンクは12日、時価総額10兆円を回復しました。同社の株主資本は1.95兆円と、時価総額(10兆円)と比較すると5倍もの開きがあり、PBR=5倍と見かけ上は割高です。

ただ、18日時点でヤフーやガンホー、米スプリントなど出資先企業の株式含み益が1.7兆円あり、これらは貸借対照表の株主資本には含まれていません。

そのため、含み益を考慮すると株主資本は3.6兆円、さらにアリババが上場すれば、9.6兆円と、時価総額(10兆円)に見合うまで株主資本が膨らむのです。

今回のアリババグループ上場に際し、ソフトバンクは保有株の売却は行わない見通しですが、上場後、公募価格を上回って推移するようであれば、含み益拡大によるソフトバンク株の一段高も期待できるでしょう。

アリババ株が上場後も買われるようであれば、アリババ株を持つソフトバンクも買われるという展開が見込まれます。

ソフトバンクは日経平均株価の構成比の6.4%と、指数寄与が高い銘柄です。「日経平均株価」の6.4%はソフトバンクといったほうがわかりやすいかもしれませんね。

同社株が1000円の上昇すれば、日経平均株価を約120円押し上げる効果があるため、日経平均株価の牽引役としても期待できそうです。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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