ドル円は堅調地合い維持・・・・・

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最新投稿日時:2014/09/08 15:37 - 「ドル円は堅調地合い維持・・・・・」(柳澤浩)

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ドル円は堅調地合い維持・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2014/09/08 15:37

ユーロ買い戻しの流れには注意・・・・・

 米・8月雇用統計では、非農業部門雇用者数が14.2万人増と市場予想(23万人増)を下回り、失業率は予想通り、6.1%に下げたものの、これも労働参加率低下(前月の62.9%から62.8%へ低下)によるものと見られ、いずれも弱めの数字と判断されました。この為、ドル円は数字発表直後に、105円の大台を割り込み、104.70円付近まで下落しました。

 しかし、その後、長期失業者数が大きく減っていた事や、パートタイム労働者が減少し、それ以上にフルタイム労働者が増加していた事が判明し、統計の内容は、表面的な数字程悪くは無いとの見方に落ち着いていった模様です。この為、ドル円は、105円台を回復する動きに転じ、週明けの東京市場でもドルが比較的堅調な地合いを維持しています。

 今週は重要な経済指標の発表も少ないので、ドル円が先週記録した2008年10月以来の高値を更新する可能性は余り大きくはないかもしれません。しかし、逆に、ドルが下落する材料も乏しい事になりますから、株価や米国債利回り動向等を横目に、このまま、ゆっくりと上昇基調を継続するものと思われます。

 一方、先週、ECBが追加緩和策を発表し、ユーロが急落しましたが、シカゴIMM通貨先物の投機的ポジションでは、ユーロショートが16.1万枚と2012年7月以来の高水準となっています。この為、ウクライナ情勢の緊張が大きく緩和する事態にでもなれば、ユーロを大きく買い戻す反応が見られる可能性も高まっています。その場合には、ドルが売られる事になりますので、ドル円も予想以上に大きく連れ安となる可能性がありますので、この様な動きには注意が必要かもしれません。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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