着工が今秋に迫る「リニア関連」との位置づけも。
自動車やバイク、産業機械向けのチェーン製造大手。オートバイのチェーンは、世界No.1のシェアを誇ります。
二輪車用チャーンの販売数量が伸びていることや、円安の恩恵もあって業績は好調です。上場は1961年と古株ながら、14年3月期に上場来の最高純益を更新しました。
インドで10年ぶりに政権が交代し、経済改革に取り組むモディ新首相が誕生しましたが、外資規制が緩和されるとの思惑から、インドに強いスズキ<7269>の株価が堅調です。
大同工業は、オートバイのチェーンに強い会社です。インドといえば、二輪車!また、インドの二輪車市場で高いシェアを持つホンダ<7267>が主顧客ですので、インド向けの販売増が期待されます。
また、リニア中央新幹線がいよいよ「今秋着工」を迎えるため、土砂運搬用のコンベアなどが伸びることが見込まれるでしょう。
市場では、掘削機械の鉱研工業<6297>や、トンネルロックボルトのケーエフシー<3420>など、リニア関連銘柄が買われています。
大同工業は、PER(株価収益率)=9.8倍と出遅れており、今後、中期目線で見ても見直し余地は大きいとみております。
小野山 功