「遺伝子解析サービス」に注目
厚生労働省の統計によると、国民医療費は1995年の27兆円から2012年には38.4兆円に達し、国民所得に占める割合は7.3%から10.9%に拡大。高齢化の進展でさらなる負担増が懸念されているが、その解決策のひとつとして病気の早期発見や予防につながる遺伝子解析サービスへの期待が高まっている。
このサービスはDNAの検査を通じて、がんや糖尿病など生活習慣病のかかりやすさのほか、太りやすさやアルコール代謝などの体質を知ることが可能。これまでの遺伝子解析は創薬や医療研究目的がほとんどだったが、最近はサービス料金が1万円を下回るコースが登場するなど個人でも手の届く水準にまで低下したことで今後は利用者が急速に増えることが予想されている。
いまや遺伝子検査は医療への活用からダイエットといった美容の分野まで幅広いビジネスが展開されており、遺伝子情報というビッグデータを扱う企業から目が離せない状況だ。