25日線割れで調整色、押し目買いに下げ渋りも

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最新投稿日時:2014/08/05 22:16 - 「25日線割れで調整色、押し目買いに下げ渋りも」(冨田康夫)

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25日線割れで調整色、押し目買いに下げ渋りも

著者:冨田康夫
投稿:2014/08/05 22:16

6日の株式相場見通し

 6日の東京株式市場はきょうの軟調地合いを引き継いで神経質な展開となりそうだ。ただ、米国株が波乱展開とならない限り、下値では買いが厚くなりそうだ。

 5日の東京株式市場は、前日の米国株高を受けて買い優勢で始まったものの上値は重く、後場は売り急ぐ動きが顕在化、個別企業の好決算は評価しながらも、キャッシュポジションを高めたい投資家の本音が垣間見える地合いだった。テクニカル的にも25日移動平均線を下回り、目先調整ムードが強まっている。

 もっとも、前日まで日経平均は4日続落で2%強の下げをみせ、東証1部の騰落レシオも90%台を割り込んできており、目先ここから一段の下げがあれば突っ込み警戒感も働く。前日切り返しをみせた米国株が、大幅続伸とはならずとも引き続きバランスを保てれば、東京市場もさらに売り込まれる根拠は希薄となる。したがって、きょうの引け味の悪さから、朝方は下値を試しても、その後は下げ渋る展開を予想する。

 変化があるとすれば、今週末の日銀金融政策委員会決定会合後の黒田総裁のコメントが契機となる。

5日大引けの動意株

 ヤマハ発動機<7272>=後場上げ幅を拡大。
午後1時30分に14年12月期の連結業績見通しについて、売上高は従来予想の1兆5000億円(前期比6.3%増)を据え置きつつ、営業利益を従来予想の750億円から830億円(同50.5%増)へ、純利益を同450億円から500億円(同13.5%増)へそれぞれ上方修正し、中期経営計画の営業利益目標(15年12月期800億円)を1年前倒しで達成する見込みであることが好感されている。マリン事業における大型モデル販売比率の上昇や、先進国二輪車事業の想定を上回る回復などが要因としている。

 ベクター<2656>=3日ぶり反発。
4日取引終了後に、数字パズルゲーム「だいすきナンプレ!」Android版の提供を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同アプリは、シンプルなデザインで長い期間遊べる数字パズルゲーム。問題数の充実に加えて、難易度の選択などやりこみ要素も満点としている。

 日本サード・パーティ<2488>=大幅続伸。
この日午前中に米国シマンテック・コーポレーション(カリフォルニア州)とシマンテック社製品のエンドユーザーに対するトレーニングコースデリバリ契約を結んだと発表したことを受け、買い気が盛り上がった。国内のエンドユーザーに対するバックアップ製品、エンドポイントセキュリティー製品、ストレージ製品とクラスタ製品についてのトレーニングコースが契約の対象。シマンテックが自社製品の開発・販売に注力し、シマンテック教育部門は販売パートナーや特定契約顧客を中心とした教育に専念することが契約の目的。

 米久<2290>=ストップ高。
同社は4日の取引終了後、15年2月期の連結業績予想の増額修正を発表したことを好感する買いが流入している。売上高は1500億円(前期比4.1%増)で変わらずだが、営業利益は21億円から32億円(同60.9%増)、純利益は10億円から23億円(同2.6倍)へ増額した。加工品・食肉ともに販売が好調なほか、食肉相場が高値圏にあることも追い風となっている。また、経費削減や生産性の改善なども収益に寄与する見込みだ。

 カルビー<2229>=続騰。
4日取引終了後に発表した15年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高522億6900万円(前年同期比9.9%増)、営業利益58億6700万円(同28.4%増)と増収大幅増益になった。国内はポテト系スナックやシリアル食品が好調で、市場の伸びを上回る売り上げ成長を達成。売上高拡大に加えコスト削減を進めたことで営業利益率が改善した。海外も北米の販売が好調で収益拡大に貢献した。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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