クラウドの普及も後押しに
モバイルプリンターの利用が増えている背景には、営業現場を中心に多くの企業でモバイル端末を業務で利用する機会が増えていることが挙げられる。従来は多量のデータをタブレットで持ち出すことは容易ではなかったが、クラウドの普及で社内のデータを外出先でも利用できることが可能になった。プリンターを持ち出すことが可能になれば、訪問先で必要な書類を即、プリントアウトすることが可能になる。
このようななかで、メーカー各社はタブレット端末と共にプリンターをビジネスバックに入るサイズに小型軽量化すべく製品開発に取り組んでいる。リチウムイオン電池を内臓しつつも給紙・搬送ローラーの小型化や基盤の高密度化を図り、アルミ素材などを採用することで軽量化を図り、実用性が高いモバイルプリンターの製品化を実現している。キヤノン<7751.T>と日本ヒューレット・パッカード(HP)、ブラザー工業<6448.T>に加えてセイコーエプソン<6724.T>も参入を表明、業界最小・最軽量となるA4サイズ対応の新製品「PX-S05」を9月下旬に投入する。