2014年のトレンドキーワードにも
かつて「居酒屋」といえば、仕事帰りのサラリーマンや大学生が一杯やるところだったが、「いざか族」は違う。休日のランチの時間帯や夕方早めの時間帯に家族そろって居酒屋を訪れ、個室で子どもを遊ばせながら、食事をし、家族団らんを楽しむのだという。かつてはファミリーレストランでみられていた光景だが、最近では居酒屋でもそうした風景が多く見られるようになったのだ。
「いざか族」の多くは、親が40歳前後の団塊ジュニア世代だ。居酒屋全盛時代に頻繁に居酒屋を利用し、慣れ親しんでいた彼らは、休日に居酒屋を利用することにも抵抗がない。ファミレスに比べても騒がしすぎず、料理もシェアして食べるものが多い居酒屋は家族団らんに最適。店側も分煙の徹底はもちろん、個室の増加や子ども向けメニューの拡充、ソフトドリンクやデザートの充実などでファミリー層の集客に力を入れている。